世界の名ボクサー:マイク・タイソン⑪「強打の鉄人」

世界ヘビー級王者。全世界が期待した大一番とその後。イベンダー・ホリフィールド戦(初戦・再戦)、フランソワ・ボタ戦、オーリン・ノリス戦を紹介します。

マイク・タイソン(アメリカ)
身長178cm:オーソドックス(右構え)

①イベンダー・ホリフィールド 11R TKO マイク・タイソン
(WBA世界ヘビー級タイトル戦、1996年)
(ダウンシーン)
6R:左フックでタイソンがダウン
(感想:ホリフィールドがタイトル獲得。本来ならばもっと以前に対戦していたはずの二人。タイソンが東京でバスター・ダグラスにKOされたり、事件を起こして刑務所に収監されたりで全盛期にホリフィールドと戦うことはなかった。その後、様々なことがあったホリフィールドとタイソン。全勝だったホリフィールドもリディック・ボウ、マイケル・モーラーに負けて無冠に。タイソンは刑務所から復帰してブルース・セルドンを倒しWBA王座に返り咲き。そして、この期待されていたカードの遅すぎる実現。ラスベガス「MGM Grand」で行われた一戦。タイソンが真っ直ぐ攻め、ホリフィールドが応戦する展開。2Rからクリンチが多い試合に。5R、タイソンが得意の右ボディからの右アッパーを見せるが、6Rにダウン。そして、真っ直ぐ前に突進してバッティング、負傷。10Rには右ストレートでタイソンがダウン寸前。11R、ダメージが残る状態で連打を喰いレフェリーストップ。タイソンが番狂わせの敗北。力任せで強引な試合ぶり。ビルドアップされたホリフィールドを倒せなかった。結果は衝撃的だったが、内容自体はクリンチが多く、あまり良い試合では無かったようにも思えた。そして、再戦が行われることに。)

ここから先は

2,410字
この記事のみ ¥ 100
期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?