世界の名ボクサー:アイラン・バークレー①「ブロンクスの強打者」

世界三階級王者。アマ時代&プロデビュー初期の試合。マルヤン・マルコフスキー戦、ラリー・ジョーダン戦、オスリー・サイラス戦、フランク・ミントン戦ほかを紹介します。

アイラン・バークレー(アメリカ)
身長185cm:オーソドックス(右構え)

①アイラン・バークレー 1R RSC マルヤン・マルコフスキー
(アマチュア戦、1982年)
(ダウンシーン)
1R:右ボディ(?)、左フックで2度、マルコフスキーがダウン
(感想:ニューヨーク・ブロンクス出身の黒人バークレー。ボクシング史上屈指のコワモテ。ストリートギャングだったがアマチュアでリングに(マイク・タイソンと試合及びストリートファイトをやったミッチ・グリーンと同じギャング団に所属していたとか)。マルコフスキー戦は21歳の時の試合(「アメリカ vs. ユーゴスラビア」の対抗戦らしい)。23歳のマルコフスキーはユーゴスラビアの白人。データに乏しい。どんな選手なのか? サウス・ダコタでの一戦。プロでは荒っぽいフック戦法のバークレーだが、アマ時代はさすがに基本に沿ったボクシング。足で距離を取りながらジャブ、右ストレート。しかし、この時点で後にプロで猛威を振るう左フックにはパワーがある。マルコフスキーはジャブで前進。右フックにパワーを込める。バークレーが接近。非常に速いパンチでダウンを奪う(映像では右ボディブローに見えた)。左右フックでの打ち合い。そして、強烈な左フックでマルコフスキーが二度目のダウン、レフェリーストップ。アマ試合ながらなかなかパワフルだったバークレー。アマで基本を身に付け、プロでは強打。後に世界王者になったのも納得の試合ぶりだった。)

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