世界の名ボクサー:ラリー・ホームズ②「イーストンの暗殺者」

WBC・IBF世界ヘビー級王者。世界王座防衛戦。オジー・オカシオ戦、マイク・ウィーバー戦(初戦)、アーニー・シェイバース戦(再戦)、レロイ・ジョーンズ戦ほかを紹介します。

ラリー・ホームズ(アメリカ)
身長191cm:オーソドックス(右構え)

①ラリー・ホームズ 7R KO オジー・オカシオ
(WBC世界ヘビー級タイトル戦、1979年)
(ダウンシーン)
7R:左ジャブ、右ストレート、右フック、左フックで4度、オカシオがダウン
(感想:ホームズがタイトル防衛。2度目の防衛戦(プロ30戦目)。挑戦者オカシオはプエルトリカン。ニックネームは「Jaws」(ジョーズのように敵を攻撃する、のではなく、スパーリングで相手を噛んだことがあるから、というのが由来らしい)。ジミー・ヤング(モハメド・アリの世界王座に挑戦したり、ジョージ・フォアマンに勝ったりのボクサータイプ)に勝利するなどこれまで全勝。初の世界挑戦。ラスベガス「ヒルトン」で行われた全勝対決。しかしながら、ホームズのパワフルなジャブに押されてしまうオカシオ。打って出るが、ディフェンスされてしまう。ホームズが重いパンチでオカシオを追い込み優勢。7Rに悲惨な出来事。強烈なジャブでオカシオがダウン。その後は試合を早く止めた方がいいと思うようなダウンを繰り返し、最後は左フックでKO。ホームズが圧勝。オカシオは決して弱い選手ではなく、むしろパワーがある強い選手だが体格差があった。ヘビー級は「特別なクラス」。強い選手でも相手がもっとデカいと勝負にならない。ホームズの勝利にケチをつける気はないが、体格差のある相手に勝ったところで自慢にはならない。後、オカシオは体重を下げて初代WBA世界クルーザー級王者になった(2-1の判定)。)

ここから先は

3,192字
この記事のみ ¥ 100
期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?