世界の名ボクサー:ウィルフレド・ゴメス②「プエルトリコのKOキング」

世界三階級制覇王者。世界王座防衛戦。ファン・アントニオ・ロペス戦(初戦)、レオ・クルス戦、カルロス・サラテ戦、ネストル・ヒメネス戦、ネルソン・タマリス戦を紹介します。

ウィルフレド・ゴメス(プエルトリコ)
身長165cm:オーソドックス(右構え)

①ウィルフレド・ゴメス 7R TKO ファン・アントニオ・ロペス
(WBC世界J・フェザー級タイトル戦、1978年)
(感想:ゴメスがタイトル防衛。三度目の防衛戦。挑戦者のロペスはメキシカン。あのエデル・ジョフレに判定負けするなど敗北はあるが、戦績は悪くはない。これが初の王座戦。プエルトリコ・バヤモンでの一戦。最初はフットワークで距離を取る慎重なゴメス。ロペスはジャブでジリジリと前へ出てワンツーからの左フックなどを使う。次第に手数を増やしていくゴメス。左フックからの左ボディ、ワンツーといったコンビネーションで先手を取る。ロペスは左フックに強さを感じるが、手数が少ない。接近戦。打ち返すロペスだが、器用さに欠ける。7R、左フックが効いたロペス。右ストレートを食ったところでレフェリーストップ。ゴメスが激しいコンビネーションで勝利。ロペスはタフだったが、自分から試合の流れを作るような攻めができず。試合運び、パンチを当てる巧さに差があった。後に両者は再戦。)

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