世界の名ボクサー:ジョー・ルイス④「”人類の誇り”と呼ばれた男」

世界ヘビー級王者。世界王座25連続防衛。世界王座防衛戦。ジャック・ローパー戦、ボブ・パスター戦(再戦)、アルツロ・ゴドイ(初戦&再戦)ほかを紹介します。

ジョー・ルイス(アメリカ)
身長187cm:オーソドックス(右構え)

①ジョー・ルイス 1R KO ジャック・ローパー
(世界ヘビー級タイトル戦、1939年)
(ダウンシーン)
1R:フック連打でローパーがダウン
(感想:ルイスがタイトル防衛。六度目の防衛戦。ローパーは変わった選手。ルイジアナ出身で、映画俳優でもある(日本では有名ではない(?)作品に多く出演)。世界王者になる前のジム・ブラドックにKO負けするなど勝ったり負けたりだが、このところ連勝中。ロサンゼルスでの一戦。左手を前に出す構えのローパー。相手を警戒している雰囲気を出しながら、右ストレート、左フック、左アッパー。破れかぶれ的な打ち方。ルイスは既に勝つパターンができている。強いジャブを当て、バズーカ砲のような右ストレート、強烈な左右フック連打。左フックに特に自信を持っている様子のローパーだが、逆にフック連打を浴びてダウン。立てず、KO。ルイスが圧勝。正直なところ、世界挑戦するにはローパーは実力不足。ルイスの防衛記録「25」は立派な数字だが、楽に勝てる相手との試合もあった。その後、ローパーは数試合。マニラでローカル王座を獲得。1966年にガンで死去。62歳の若さだった。)

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