世界の名ボクサー:シュガー・レイ・レナード③「超特急と呼ばれた男」

80年代のスター。世界5階級制覇王者。実力者との試合。フロイド・メイウェザー戦、ベルナルド・プラダ戦、アルマンド・ムニス戦、ジョニー・ガント戦、フェルナンド・マッコート戦を紹介します。

シュガー・レイ・レナード(アメリカ)
身長178cm:オーソドックス(右構え)

①シュガー・レイ・レナード 10R TKO フロイド・メイウェザー
(ウェルター級戦、1978年)
(ダウンシーン)
8R:右ストレート、連打で2度、メイウェザーがダウン
(感想:レナードのプロ14戦目。これまで13戦全勝(8KO)のレナードが興味深い相手と勝負。ミシシッピ出身のメイウェザー(15勝(8KO)1敗)。「ボクシング兄弟」で弟ロジャーは後にWBA世界J・ライト級、WBC世界J・ウェルター級王座獲得。末弟のジェフもボクサー。息子のジュニアは「Money」と呼ばれる説明不要な有名選手になった。共にガードを下げてジャブを打つタイプで、「世界を目指す」という共通点がある者同士の対決。ロードアイランド州プロビデンスでの一戦。いきなり先制攻撃のメイウェザー。速いジャブとフック連打。レナードはジャブからのストレート、左フック。3R、連打でレナードを追い込むメイウェザー。腰を振って余裕をアピールしたりしながらレナードは右フックを連発。4R、ダウン寸前になるメイウェザー。仕留めようとするレナードだが、メイウェザーは打ち返す。8R、メイウェザーが二度のダウン。10R、メイウェザーが速射砲のようなレナードの連打を浴びたところでレフェリーは試合を止めた。メイウェザーは負けたが、タフで連打の回転が速かった(レナードは後年、「最も速かったのはメイウェザー」と語っている)。後、メイウェザーはマーロン・スターリングの全米ウェルター級王座に挑戦して勝てず。結局、世界には手が届かなかった。)

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