世界の名ボクサー:アイク・ウィリアムス(Ike Williams)「強打のライト級」

アイク・ウィリアムス(Ike Williams)
1923年8月2日~1994年9月5日

①経歴
身長175cm(リーチは173cm)のスリムなライト級。通算戦績126勝(61KO)24敗4分。「リング」誌から「史上最高のパンチャー100人」に選ばれたこともあるウィリアムス。特に右パンチが強かった。ジョージア州ブランズウィック出身。家族でニュージャージー州トレントンに引っ越し。新聞配達員として働き、新聞を売るコーナーを守るためにボクシングを始めたという。プロ入り後は敗北しながらも経験を積んでいく。1944年、米陸軍に入隊。軍務中も定期的に試合。1945年4月18日、メキシコシティ(3万5000人の観衆)でフアン・ズリータを2Rでノックアウトし、NBA世界ライト級王座を獲得。

②栄光とトラブル
NBA王者になったウィリアムスだが、マネージャーのコニー・マッカーシーと決別。これは当時、非常にマズいこと(当時はマネージャーが強い力を持っていた。「マネージャーがいないボクサー」はリングから干される運命にあった)。「マネージャー組合」からブラックリストに入れられたウィリアムスは試合を干される危機(ウィリアムス「当時、マネジャーに逆らおうとするファイターはブラックリスト入りし、トラブルメーカーのレッテルを貼られた。私は自分のファイター組合を立ち上げたかった。シュガー・レイ・ロビンソン、ウィリー・ペップ、サンディ・サドラーにアプローチしたが、彼らは恐れをなした。ジェイク・ラモッタでさえ、私と話しているところを人に見られるのを恐れた」と語っている)。ところが「フランク ・パレルモ」なる人物が新マネージャーとなって決着。しかし、このパレルモは組織犯罪の人間で、後にボクシング関係の出来事で刑務所送りに。

ここから先は

937字
この記事のみ ¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?