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ながおか森林塾の講習に参加した感想

 縁があって里山を管理するボランティア団体に参加するようになったわけなのだけどできることをやっていた。のだけれど、下草狩りだけでは里山は維持できないということは薄々感じていたので思い切って森林管理やチェーンソーの使い方の講習会を開催している「ながおか森林塾 木念人」(ぼくねんじん)に参加をしてきた。
 去年もダイジェスト版として一日講習会に参加したが、正式な講習会は流行り病の影響で開催は延期されていた。今回は三日間の講習会の予定である。とは言え、森林塾の方に言わせるとこの三日間の講習も「ダイジェスト」という認識らしい。この講習を経て作業にかかる際には現状を見て様々な判断を行わなくてはならない。その基本的なところだけなので、この講習を受けたからすべてができるわけではないと、クギを刺された。林業の死亡事故は毎年起きている。この講習は危険を察知する講習で、目の前の状況に対してどのように安全に解決していくか、ということを重視している。

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受け口追い口メンテナンス

 教えてもらったことの一部。本当にこれは基本的なところなので、伐る木によっても対応を変えなければいけないようである。ツルはちょうど良い量を残さなければならず、多くても少なくてもよろしくない。基本に沿ってやっていれば大丈夫、と言うことではなく目の前の状況に合わせてやり方を変えていかなければいけない。
 今回の受け口追い口を作る作業も、平らな地面のところで行われたけれど、これが斜面ならもう少し考えなければいけない。追い口を作るために必要な地面の高さを確保できているか、自分の足場をどこに置くかなど。なかなかすべてに対応するのは最初は難しいが、こればかりは一つ一つ確認しながら作業を進めていくしかないように思う。

 チェーンソーのメンテナンスもこれまた大切で、使い終わった後そのままにしておくと錆びたり動かなくなってしまったりする。使っているうちに機械やチェーンソー刃に付着した油が固まり動きが悪くなってしまうこともある。エンジンに負荷がかかり摩耗や負荷が増え、壊れやすくもなるのだそうだ。使い終わった後の後片付けまでが仕事なんだなと感じる。
 実際に、次回使うときもすんなりと始動してくれる。道具は日々の使い方、メンテナンスで寿命が延びていくのだなと感じる講習だった。

 危険性のある作業でも、それと知っていてやるのと知らずにやるのとでは身構え方が変わってくる。知識は力なり、と感じる。その知識が経験と融合して知恵となっていく。
 今は、まだ知識の蓄積の段階ではあるがいずれは安心して散策できる里山を目指して、森林整備に取り組んでいきたいものである。

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