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記事81:歩き方が合っているか不安になる

気づけばもう80回を超えていた。当初書こうと思っていたようなことは、ぜんぜん書けていない。時間をかけてまでやることじゃないな、と気づいてしまったからだ。

地下鉄に乗ったら、扉の上の広告画面の部分がやけに大きくせり出していた。その画面の横にはカメラらしき装置がついていて「センシングサイネージ」と誇らしげに貼ってある。どうやら、カメラで識別したその時々の乗客に合わせて流す広告を変えるシステムらしい。

自販機で購入者の顔を識別して表示する商品の順番を変えるといった、似たような仕組みがあるのは知っている。でも電車広告は一対一ではないし、どういう統計をとっているんだろう。
「おじさん多め」とか「学生多め」とかだろうか。そんなものは定期券の情報と乗車時間帯の情報を照合すれば分かりそうなものだけど。

ICカードで電車に乗ることが当たり前になってからは、行動履歴が格段に追われやすくなっているな。とたまに思ってゾッとする。何か悪いことをして逃げるときは、磁気の切符を買おうかしら。でもその買ってる様子とか絶対にカメラに写ってるし、絶対逃げられない。

常時監視社会だ。

パソコンやスマホに付いているカメラは、こちらが使っている自覚がなくたって映像を記録してどこかに蓄積しているかもしれない。遠隔から誰かのスマホのカメラにこっそりアクセスして、その人の様子を見ることも技術的にはできるのだろう。
たまにはスマホの電源を切ろう、と思う。

地下鉄の車両についていた「センシングサイネージ」は、個人を特定するような画像データは収集していないとの注意書きがあった。でも今や電車内に監視カメラがあるのは当たり前になっている。

ちなみに次の駅が近づいても、駅に停車中のときにも「センシングサイネージ」の画面には駅名が出なくて不便だった。逆サイドのドアの上は普通の電光掲示板で、駅名が出ていたが。次の駅が近づいても、駅に停車中でも、「センシングサイネージ」はマイペースに広告を流し続けていた。(同様の感想をネット上でいくつも見かけた)

客に寄り添うためのシステムのはずなのに、これはこれはクソだ。と思った。

駅から家までの帰り道、渡ろうとした信号のない道を車がやや強引に横切った。通る際、
「止まっていただいてどうもありがとう」
みたいな感じで運転手は笑みを浮かべてこちらに手を挙げていた。

いや、通す気はなかったのだよこちらは。「強引にきたな」と思ったよ。
丁寧なようで、ものすごく自分本位な仕草だなと思った。
こちらを見ず、「すまんね」と手だけちょっと挙げるのが正解だ。

人の思いを勘違いして、しかも悪気なく好意的にとらえられる人って強い。KY力もそこまでいくとうらやましい。
もしくは、こっちがそう思うのも全部ひっくるめて逆に計算の上でのあの仕草だったのか。「俺、悪気ないですよ〜。ありがとうと思ってますよ〜」だろうか。どちらにしろ強い。

でもああいうタイプ、いざ人をはねたらたぶん動転したとか言って逃げる。

東京弐拾伍時『TOKYO 25:00』

誤解を恐れずに言えば、トラックもラップも「古き良き東京のヒップホップ」だ。やはりニトロの面々はみんな声がかっこいい。故DLに向けたM-7『時間ヨ止マレ feat. MURO & PUSHIM』はここ数年でも屈指の名曲。と言われているとかいないとか。

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