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記事46:初期衝動燃やす

このご時世で、弊社はよく分からないけど残業は控えましょう、となっている。通勤手当も廃止され、会社に行く都度運賃が支払われる。
定期を買って毎日通勤すると、差額分で月に5,000円ほど儲かる。が、毎日会社に行くことと5,000円が釣り合うのかと言われると。

業績が少し下降気味になりそう、という話だがそんなに影響を受ける業界でもないし、毎月の数字を見ていても(少なくとも僕の所属する部門では)以前と変わりない。ここから動きがあるのか。だとしたら先読みできる優秀な経営陣だが、なし崩し的に6月から出社させている時点でお察しだ。

部署が変わると会社が違うと思うくらい、他部署は異文化だ。
社内の他部署にシステム開発の依頼をしたのだが、打ち合わせのかなり走り出しの段階で「システムの名前はどうするか?」という。
いやそんなん最後でいいだろ、とりあえず仮名でも付けとこうよ、と思ったが先に名前をつけるものらしい。月曜の午前中には決めたいらしく、システムの中身を差し置いて一番最初に決めるのが名前ということになった。
曲タイトルを先に決めてから作曲するタイプか。

帰り道。ウーバーイーツの例のバックパックを、背負わずにママチャリの後ろのカゴに入れて配達しているおじさんがいた。スピードはだいぶゆっくりめ。古き良き蕎麦屋の出前っぽさ。それでいい。今日一番いい光景を見たと思った。

今日の記事はよく詰め合わせた。毎日こういうのがいいのだが、他部署との交流も思えばレアだし、帰り道にそんなにグッとくる光景にも出くわさない。
本当にただの日常を書いたが、こうしてみると実は結構いい日だったのかもしれない。

KAMINARI-KAZOKU.『330 more answer no question』

2004年当時、前身グループの雷がすでに半ば伝説と化していて、KAZOKUとなって出したこのアルバムはいまいち評判がよろしくなかった。
もっと言うと、このフルアルバムの前に出したEPがとてもいい出来で、期待値が上がっていたせいもある。

そんなことは関係なく、僕はツタヤのレンタル落ちでこのアルバムを発見してから、MDに焼いて通学中ずっと聴いていた。雷時代から個々人のスキルが落ちたどうこうは関係なかった。日本語ラップを聴いている連中なんて、世間の評価を気にしない奴しかいない。
いま聴いてもTWIGYとRINOがアルバム通してずっとかっこいい。

ブックオフぐらいは今でもたまに覗くが、ツタヤのレンタル落ちを漁ることは久しくやらなくなった。2020年でも、あのワゴンの中にまだ素敵な出会いは眠っているのだろうか。

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