6月のオススメ曲は、ARBの魂こがして


ARBは1997年に結成されたロックバンド。「スポットライトは孤独を映し 色褪せた場面にピリオドを打つ」ステージの上に立って歌う事でしか、当時は歴史に残こす恋と共にしらけた音楽シーンを変える手段がなかったんでしょうね。別の曲、『ROCK'N'ROLLER』では、何でも揃うような東京での物足りなさ(多分自分自身の本音と云う真実の生を生きる事の充足の欠如か)を、たった一度きりの人生の自由の道で生まれ変わり、渇いた風が吹く東京で、火を付けてムーブメントを作っては人々の情熱を喚起して燃やす事(そういう欲望、願い)を果たそうと云う狙いが、多分ARBの求めていた事だと思われます。その一方で眠る事を知らない都会、東京で、働きづめの輩達が待ちに待った休日を「さあ お前とどこに行こう」と呼び掛ける『HOLIDAY』と云う曲もあり、それらは相まって胸を打ちます。本当の自由は都会「東京」に住んで暮らす以上の事だと謂わんばかりだったARBは第四期と続き、ボーカルの石橋凌はアルバム『表現者』の新曲『最果て』では、『淋しい街』の『野良犬』から『イカれちまったぜ』と歌い、都会を通じて日本を巡り成り上がるようにツアーをした後で、格差社会ありきの東京で愛を語り、そんな都会の夜に見える光と影を後にして、そんなブルーシート一つのホームレスを尻目にして、一線を画して舞台に踊り明かそうとする意欲を示します。ARBと石橋凌さん達の今後が楽しみです。


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