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    過去の曲がこういう事だったのかと解るような発見を不定期で書いて行きます。

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6月のオススメ曲は、ARBの魂こがして

ARBは1997年に結成されたロックバンド。「スポットライトは孤独を映し 色褪せた場面にピリオドを打つ」ステージの上に立って歌う事でしか、当時は歴史に残こす恋と共にしらけた音楽シーンを変える手段がなかったんでしょうね。別の曲、『ROCK'N'ROLLER』では、何でも揃うような東京での物足りなさ(多分自分自身の本音と云う真実の生を生きる事の充足の欠如か)を、たった一度きりの人生の自由の道で生まれ変わり、渇いた風が吹く東京で、火を付けてムーブメントを作っては人々の情熱を喚起して

    • 2021年4月おすすめの1曲

      エレクトリック・サーカス ミッシェルガンエレファントが解散前に発表した記念的傑作。 「俺達に明日はないってこと はじめからそんなことわかっていたよ この鳥達がどこから来て どこへ行くのかと同じさ」 切なそうなイントロに響き渡るギター。 どこからともなく現れたカップルの接吻。見世物に燃え上がる空。その先に行く覚悟。夜になれば咲く花。 この曲をかいつまんでいいくくめるとそんな感じだ。無駄な綺麗事のイメージを剥いだような赤裸々にあてがわれたメッセージ。胸を刺すような

      • NirvanのSmells Like Teen Spriteとは何であったか?

        グランジロックの傑作。 倦怠を紛らわすかのような憂さ晴らし、終わるまで続く小さなグループ、自信が祝福されたと感じる多幸感、気にするなと諭すような台詞、つきまとうだろう酷さに呼び掛けるリフレイン(Hello~How low)、バンドもカート自身が楽しむ事込みだと言わんがばかりのブリッジのフレーズのシャウト(It's less dangerous~)、そして、最後には、それではダメなんだと言わんがばかりの「自分の否定」と7回繰り返す畳み掛け。カートはメジャーデビューの最初からこ

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