僕も兄さんって呼ばれたい。

誰かになりたい。僕でない誰かに。

誰かを羨み続ける人生を送ってきた。

多分それはこれからもであり、多分僕の性格。

出来ることなら、彼に成り代わりたい。
彼の何がいいのかはわからない。

それでも、誰でもよかったとは思えない。

彼と僕は出会うべくして出会った。

彼は僕のことを知らないが、僕は彼のことを多少知っている。

その多少に本名が入っていない時点で負けかもしれないが。

未だに乙女になる夢を見る。

僕は女の子じゃない。

彼になれたらどんなに良かったか。

タバコ臭いスーツまで愛せる自信がある。

ライトがついちゃった。

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