無職、エッセイを書く
今日からエッセイなるものを書いてみようと思う。今まで書いたいくつかの記事にも、エッセイのタグをつけていたのだが、今回からこれはエッセイなんだと言う意識で書いてみようと思う。
周りからは一緒に見えても、自分の中では違うんだ、という感覚は大事な氣がする。
さてエッセイを書くと言うことなのだが、何故、自分がエッセイを書こうと思うに至ったかと言うと、表題の通り無職であり、時間だけは人様よりたっぷりとあるからだ。そして、その時間を持て余していたので何か書き物でもしてみようと思った次第である。
ところでエッセイを書くにあたって、エッセイの定義と言うものはあるのだろうか。日記とはどう違うのだろう。私の中では日記はごく個人的なものであるけれど、エッセイは日記よりも、もう少し外に対して開かれたモノ。という印象がある。
これは的外れな印象かも知れないが。
いずれにせよ、私としては普段から頭の中をぐるぐると駆け巡る思いや、今までの体験や考えたことを文章としてカタチにしたいと言う欲求が湧いてきたので、それをnoteに残していこうと思ったのである。
さて、私はエッセイを書こうと思ったくらいだから、エッセイを読むことも好きだ。書き手の考えや、その在り方、趣味、嗜好などを読んでいるとワクワクするのだ。まるで大切な宝箱の中身を見せてもらっているような気分になる。
また、内容がごく個人的なモノであると言うところがエッセイの好きなところだ。作者の偏愛的なところが見えるようであれば尚良い。
エッセイが好きと言いながら、あまり色々な作家のエッセイを読む訳では無いが、三浦しをんが好きで彼女のエッセイはよく読んでいる。
彼女のエッセイの好きなところは、読んでいてとても健やかな気持ちになれるところだ。何というか好きなことを好きと表現することの根源的な悦びの様なものを文章から感じるのだ。
私は三浦しをんのエッセイだけでなく、長編作品も好きなのだが、ホモ小説やBL漫画を読んで楽しんでいる姿と、長編小説の内容とのギャップにも惹かれているのかも知れない。
自分にはもう一人好きなエッセイの書き手がいるので、その方を紹介したい。中村うさぎだ。
初めて知ったのは「ゴクドーくん漫遊記」と言うライトノベルだったと思う。内容はもう覚えていないけれど、これは作品が面白くなかったという訳ではなく、私は読んだ本や観た映画の内容をすぐに忘却するという特技があるのだ。
それ故に何度でも新鮮な気持ちで作品に触れられるという恩恵をうけている。
話が戻すと、最初はライトノベルから入ったのだけど、長じて他の作品にも触れるようになり、エッセイを読み始めたところ、小説も面白いが、作者自身も大変面白い人だと気づいたのだ。
少し調べると分かるが、中村うさぎは買い物依存症や、ホスト依存、整形など、大抵の人に縁の無いことに縁がある人物だ。ただの愚か者のようにも見えるが、彼女の文章を読むと優れた分析力と客観性が備わっている事が分かる。
そんな彼女が自分の欲望や依存性に鋭くツッコミを入れている作品なので面白くない訳がない。自分でも仰られていたが自分自身を切り売りしておられ、芸人のような様相さえある。
とてもユニークで興味のつきない人物である。彼女の文章を読んでいると自分の隠してた欲望が引き出されそうな気がして、そこが堪らないのだと思う。人間はそんな綺麗なものではないと思うのだ。
では、エッセイについての想いや好きなエッセイストも紹介することが出来たので、今回はここまでにしようと思う。
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