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2月19日

↑無事ツガイになりました。

友達と死の話

 ウイニングチケット号が逝去した事をきっかけに、友達と死について話す機会ができた。
 僕達はお互いに持病があるが、友達はそれに加えて長生きできない体質らしい。学生時代は頻繁に落ち込んだり体調を崩していたし、現在も原因不明の体調不良に悩んでいる。
 僕も生前は彼とお揃いで、運動会やら体育祭を休んだものだ。クーラーの効いた薄暗い教室で、つまらない話をしていたのをよく覚えている。

「ほとんど身動きが取れない年寄りをよく見てるけど、ああなる前に消えたいって思う。迷惑を掛けたくない。まぁそのうち死ぬかもしれないけど」

 彼の意見には同意だ。僕もこれ以上迷惑を掛けたくない。罪悪感に押し潰されて、償い方も分からない。本気で「死んだ方が皆のためなんじゃないか」と思う日がよくある。

「でもなんだかんだ楽しい事とか何かしらのぼんやりした理由があるから、なぁなぁで生きちゃうんだよな。僕は死んだけど……それでも一度何かにつまづいたら、立ち直れなくて消えてしまう気がするんだ」

 僕の「なぁなぁで生きる」という言葉に、友達はなんとなく分かるなぁと答えてくれた。

「まぁお互いすぐ死ぬかもしれないっていうのは確かだし、死んだら誰かに連絡してもらってよ。僕が死んだ時は連絡できないかもだけどさ」

 そういう訳で、お互い死んだら連絡してもらう事になった。

「その時が来ても仲良くしような」
「こちらこそ。死んでもズッ友だぜ」

 「死」という重たいテーマの話は、そんなやり取りで終わった。

 他に特筆する事もないので、今日はここで終わりにしておく。

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