2021年 俺の音楽ベスト
去年は年末何もすることがなくて本当にボケ〜っと過ごしていて、一年の音楽まとめを作ってたので、今年も作ろうかと。今年は全然忙しいが。帰省中の機内で書こうと思い至った。
サムネイルは年内最後のライブ。Johnnivanというニューウェーブダンスロックバンドとcescoという都会的なポップスバンドの対バン。どちらも初めて見たが、非常に良かった。生で見るのはやはり大事。ダイナミズムと熱気からエンスーな音楽家の生気を感じられる。
apple musicの今年の総再生時間は616時間。去年は900時間を超えていたからだいぶ減ったことになる。去年は実家で車に乗っている時間が長かったり、暇な時間にとりあえず音楽をかけていたからその分多かったのか。今年はサークルがまともにあったせいでコピーする楽曲を聴くことに追われていた。
今年出たアルバム、EP、シングルでチェックしたのは以下の通り。
多分去年より少ない。
ここから数枚ピックアップして、それらについてだらだらと駄文を散らしておこう。
1.カネコアヤノ よすが
俺の周りはカネコアヤノが好きな人に塗れている。カネコアヤノに生かされている人もいる。今年自分のサークルでは計4回、全て違うアヤノファンによって演奏がなされた。自分一人の生活に一アーティストがいることはあっても、皆と共有する生活の中にいることはなかなかない。
20年末から続くシングルリリースの末発売されたこのアルバム、今年俺たちを救ってくれたアルバムの一枚だと思う。燦々から少し様を変えた音に包まれたカネコアヤノの声にはより力強さが宿っていた。より人生は一人で生かなければいけないことへの孤独と、それに立ち向かう強さのようなものが現れたアルバムだと感じる。爛漫ではシングルから少しアウトロギターが違っていて、より激しさを増していた。
ひとりでに、の弾き語りver.も非常に良い。感情が他の楽器をそいだことでより素朴になっている。バンド隊はカネコアヤノの表現を増幅させているので、ある種フィルターでもある。それを取り除いた弾き語りは、音が芯に来る。
今年ライブに行くと、崩れて散ってしまいそうな様相から花をもらう少女のようにキラキラした様までを全身で表して音楽に乗せていた。来年も、彼女の生き様に突き動かされて歩んで行けたらいいなと思う。
2.くるり 天才の愛
くるりはもとより有名な曲しか知らず、そのかわりその数曲をずっと聴いている。東京だったり、ばらの花、なんかを。このアルバムが出たとき、くるりの変幻自在さを改めて認識した。一枚のアルバムに、変な曲も、真っ直ぐな曲も入っていて、地味だけど少し華やかな人生のようにカラフルなアルバムだと思った。くるりの音楽はこれからも鳴っていてほしい。人の人生を地道に反映した特異な音楽だと思った。
3.BREIMEN Play time isn’t over
こんなに遊び心がたっぷり詰まったものを若い人が作ってること、信じられない。フレッシュさも残しながら。熟練の遊び、と言った感じの印象を受けた。表題曲をライブで聴くと、遊びを大切にして生きることの大切さを感じた。音も止めてはいけないな。ライブでのアレンジも楽しさがぎゅっと詰まっていて、またすぐにでもライブに行きたい。年明けに行こうか。
4.OKAMOTO’S KNO WHERE
語るまでもなく俺のベストアーティスト、OKAMOTO’Sの新譜が約2年半ぶりに出た。BOYからWMFを経てたどり着いたこのアルバムの音は、新鮮だが、確実に彼らにしか鳴らせないバンドサウンドだった。MC5という古いデモから作った曲が入っていたり、Givnnプロデュースのまるで米リリースの最新曲のような深い鳴りの曲が入っていたり。Givvnプロデュース曲はBLEP〜NMM感があるが、Dancing BoyやDOORのようなストレート、ハートフルな曲も入っている。個人的にはBand Musicが1番アツい。この時代にバンドサウンドを求める音楽。NO MORE MUSICよろしく彼らの皮肉が効いた曲だと感じた。まさに最新が1番いいという彼らの通りの最高のアルバム。
5.安部勇磨 ファンタジア
このアルバムが出る少し前に、友人に安部勇磨がソロで出るフェスに行かないかと誘われた。目的は他のアーティストだった。俺と友人一人でチケットを申し込んだが俺の分しか当たらなかったので、誘ってくれた友人に譲った。後日大興奮で安部勇磨ヤバかった、と捲し立てていた。アルバムが出て、聴いてみてびっくり。こんなに細野サウンドを色濃く受け継ぎ、再現しているの、本当にすごい。継承にも価値がある。
6.chilldspot ingredients
自分より若い人が作る音楽で楽しくなるのは初めてだった。自分と同じ世代で、いわゆるサブスク時代らしい音楽の混ざり方をしているように感じる。曲における演奏はシンプルなものの、構成や歌詞のアプローチに趣向が凝らされている。dinnerという曲、歌詞はステーキを焼いて食べるだけ。トラックはミドルテンポでシティ感ある洗練されたもの。故にミスマッチ感がクセになる。
7.グソクムズ グソクムズ
このアルバム、でたときすぐに聴いたわけではなく最近聴き始めたが、めちゃくちゃ良い。はっぴいえんどを色濃く感じるサウンドで、少し郊外の住宅街のような落ち着き?があって、心地よい。はっぴいえんどなんかをシティポップというけど、シティ感、洗練性でいうとヤマタツやナイアガラ系になるのでは、と個人的には思っている。はっぴいえんどや安部くんのソロ(ネバヤンはシティと郊外の中間)、このバンドなんかは少し郊外感がある。渋谷まで1.2時間かかるところ。その距離感が、音に表れていて心地よい。
まあこんなところで。正直、聴きたかった新譜をまだ解釈をしっかりできるほど聴けていない。折坂くん、事変、ヨギーなんかは、まだ大して聴き込んでない。今年は本当に忙しかったんだなあ、と思う。
年末年始、少しゆっくりできるので時間をかけて今年の音楽を楽しむとしよう。それで来年の新しい音を楽しみにしよう。
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