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大人の知らないフォートナイトの世界 #フォートナイトクリエイティブ #メタバース

フォートナイト特化メタバース製作スタジオNEIGHBORのCEO ノトフです。最近はあちこちでフォートナイトのメタバースの可能性について語ってます。で、日本の大人たちにフォートナイトのすごさって全然知られてないし、若者たちの文化について書いておこうかなと。

これもフォートナイト
これはフォートナイトで作った渋谷

フォートナイトとは

フォートナイトとはですね、世界にユーザー数が3億5000万アカウントいる超超超人気ゲームです。こちらどんなゲームかと言うといわゆるバトルロイヤルゲームです。銃で戦って最後の一人、最後の1チームになるまで戦おうというゲームとしてめちゃくちゃ人気になったタイトルなんです。eスポーツとしても非常に人気でして、過去行ったワールドカップでは賞金総額が当時の日本円で30億円超でした。

ゲームの中でアリアナグランデやトラヴィススコットがライブをやったことでも非常に話題になりました。トラビス・スコットのライブの同時接続社数は1200万人です。数字おかしい。日本からだと星野源さん、米津玄師さんなどもライブをやってます。

フォートナイトで作ったロケスタくんのゲーム

フォートナイトの遊び方。ログインしたあとに今日は「何しようか?」を決める

そんなフォートナイトで遊ぶユーザーたちがどんな人たちか。どんなことを遊んでいるのかと言うと。どんな生活をしているかと言ってもいいのかもしれないですね。もはや遊んでいるというより、フォートナイトで生活をしています。

まず fortnite にログインをします。ログインをした後に今フォートナイトにオンラインの友達いるかなーっていうところでオンラインリストを見ます。その友達の欄に「今何をして遊んでいるのか」が表示されているんですね。
バトルロイヤルしているとか、またまた別の遊び方をやっているのかとか。フォートナイト上のどこで何をしているのかっていうのが出てくるんで「あいつと遊ぼうかな」っと声をかけて合流します。で、合流した後に「今何やってたの」「今こんな事やってたよ」「じゃあ今日は何する?」「そういえば新しいマップ出来たからやってみよう」「今日ちょっとこういう練習したいから付き合って」みたいにフォートナイトの中で合流した後で何をしようかっていうの決めるって言うのがフォートナイトの遊び方です。

これはもう他のゲームとはもう全く違いますよね。マリオであれば一緒に友達とマリオのアクションゲームをプレイするでしょう。Splatoonであれば対戦や協力プレイやるんでしょうし、もちろん他のバトルロイヤルゲームでも基本的にはバトルロイヤルしかモードはないのでそれをやります。ゲーム内に多少のルールの違いがあるゲームモードはあっても「どこで何をしよう」ってほどにはなりにくいです。けど、フォートナイトだけはフォートナイトにログインした後に「何をやろう?」っていうのが、もう全くこれまでのゲームとは新しい世界となっています。

フォートナイトで作ったロケスタくんのアクションゲーム

フォートナイトで仕事を見つける中高生

そんなフォートナイトユーザーがどんな生活を行ってきたかと言うと。フォートナイトで友達と遊びます。その中で友達がまた別の友達を呼んで、友達の友達と仲良くなったりすることもよくありますね。そうやってフォートナイトの中でどんどんどんどん友達が増えていきます。

そんな生活をしている中で、例えば一番わかりやすい例で言うとフォートナイトのプロ選手になるユーザーもいます。他には、ゲーム配信者になる子も出てきます。選手や配信者になれなかった子達でもフォートナイト大好きなんだよねっていう場合は、配信者のサムネイルを作る人だったり、eスポーツチームのマネージャーになろうとか、eスポーツ大会を開く企画者になるとか、動画製作者になろうとか。いろんな仕事を見つけるんです。

フォートナイトの中で友達を作りフォートナイトの中で自分の立ち位置を見つけて、自分のやりたいことを探して、それを仕事にしていくっていうことをフォートナイトユーザーの若い子達、中学生から高校生とかが一番多いんですけど、そのあたりの年の子たちから自然とやっていてフォートナイトを中心とした経済圏を作っています。

非公式大会も毎日開催していて賞金を稼ぐ選手たち

公式大会もあるんですけども、草大会みたいなのもめちゃくちゃいっぱい毎日のようにあります。「賞金付き」って言われる草大会でして、バトルロイヤルやって1回勝てば500円から数千円の賞金がもらえる大会を個人開催で毎日やっています。誰でも開催したければできるんです。「今日賞金付き大会1位500円で開催します」でツイートしてやってます。

公式大会よりも賞金付き大会に力を入れている選手っていうのもいて。こうした非公式の大会だけで年間100万円ぐらい稼ぐような選手もいるんです。日本の子どもたちすげー稼いでる。。

フォートナイトのメタバースクリエイターたちも稼いでます

デジタルマネーの浸透

フォートナイト界隈の若い子達の文化として新しいなーって思ったのが現金使わないんですよ。例えばデザイナーや動画編集者が仕事を受けるのも、「3000 paypay で請け負います」とか。あと「Amazon ギフトカードで請け負います」とか。先述した非公式の大会とかも「Amazonギフトカードで賞金は払います」が多いです。ほとんど日本円使わないんですよね。

paypayもしくは Amazon ギフトカードでお金のやり取りをしています。弊社の主催のイベントも「賞金は銀行振込みにしますかそれとも Amazon ギフトカードですか」って選手側に選んでもらっても選手はAmazon ギフトカードを選ぶぐらいです。そのくらいAmazonギフトカードやpaypay はデジタル通貨として浸透してます。送金手数料もいらないし、そのままポイントだったりとかを使って別の買い物もできるので非常に便利。

こうした文化があるので、大人達が知らないところで自分の子供とかが実は稼いでいたりとかするっていうような状況が生まれてます。

フォートナイトがメタバースと言われる理由はクリエイティブモードがあるから

なぜフォートナイトがメタバースと呼ばれるのかと言うと。クリエイティブモードがめちゃくちゃキーを握ってます。このクリエイティブモードっていうのはフォートナイトのアセットを使って誰でも自由にワールドが作れますよっていう機能なんですね。しかも作って公開できます。公開した瞬間に世界中の3億5000万アカウントが誰でもアクセスできる状態になります。製作も公開もプレイも全部無料です。

これはフォートナイトのアセットを使えるのでめちゃくちゃ高品質なゲームが作れます。もしゼロからゲームを作るってなると、まずグラフィック作りますっていうのはもちろんありますね。で、大事なのはキャラクターの動きです。走る動作、しゃがむ動作、手の振り方一つとってもプレイヤーの操作感は変わってるきます。効果音も大事です。そういったものが全て、世界で一番遊ばれてるAAA タイトルのアセットやUIUXを誰でも使えて自由にゲームが作れます。しかもそれを無料で配信もできますよ。ってのがクリエイティブモードです。

しかも配信したらパソコンで遊べます。PlayStation、ニンテンドースイッチ、スマートフォンでも遊べます。制作者はマルチプラットフォーム展開を何も考えなくていいんです。作って配信した瞬間から、どのデバイスからでも世界中から遊べるんです。

操作方法はユーザーは分かっているのも大きいです。ジャンプボタン、銃を打つボタンはどこだとか。そういったことはもうフォートナイトで基本的にわかっているので、どのゲームを遊んでも操作感が統一されてるんですね。
これはまさに iPhone で、戻るボタンは左上に作りましょうね。とか。そういったことが統一されてるおかげで iPhone アプリは初めてインストールしたものでも割とすぐに使いやすいよねっていうのがあって、フォートナイトも同じような状況ですね。

これもフォートナイトで作ってます。

Unreal Engineのノーコードツールとしてのフォートナイト

フォートナイトってUnreal Engine っていう技術で動いてるんですよ。この Unreal Engine っていうのは、各ゲーム会社が社運をかけて作るようなビッグタイトルで使う技術なんです。つまりは本来であれば Unreal Engine を使ってゲームを作るっていうのは予算がめちゃくちゃかかるものなんです。ですが、素人でもコードが書けなくても、無料で今すぐUnreal Engineで動く超高品質なゲームがノーコードで作れて世界中に配信できるっていう異常なことが起きてるのがフォートナイトです。書いてて震えます。

企業の利用も増えている

こうしたフォートナイトのユーザーの属性だったりとか、クリエイティブ機能っていうものがあるので、企業もフォートナイトにメタバース空間を作っているというのが始まっています。例えばコカコーラ、ティンバーランド、Honda USA などの企業がフォートナイトのクリエイティブ機能を使って自分たちのブランドイメージを伝えるメタバースを作っています。もちろん誰でも自由に無料で遊べます。

今後フォートナイトのメタバースはまだまだ伸びます。世界で第1位の広告代理店である電通の3倍の規模のWPPというイギリスの会社が、フォートナイトの開発元のエピックゲームズと事業提携をしております。フォートナイトを利用したメタバースを一緒に広げていこうということで取り組みが行われています。ここまで来るとフォートナイトを使った企業メタバースっていうのはもう爆発寸前なんじゃないかなと予想がつきます。

国内にもフォートナイトのメタバーススタジオが必要なので立ち上げました

海外ではすでにフォートナイトの利用は始まっていると。でも日本では、まだ大規模な開発ができるチームっていうのがなかったのです。ちゃんと法人として大きなプロジェクトでも製作できますよっていう体制を整えておかないと、日本は取り残されちゃうよなっていう危惧があり今年の5月にスタジオNEIGHBORを立ち上げました。
NEIGHBOR第1弾の仕事としてけんすうさんのロケスタ君をキャラクター ボス戦と言われるジャンルのゲームと、そしてアクションマップと二つ作らせて頂きました。こうしたことをどんどん広げていきたいです。動画あるので見てくださいませ。

今日はこのへんで。