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道具

よく、スポーツ選手も道具をとにかく大事にするという話がありますが、
私も使う道具に対して並々ならぬ想いがあります。

縫製の仕事をしていると、とにかくたくさんの道具を使います。
ミシンをはじめ、そのアクセサリーパーツ、糸切りばさみ、ピンセット、針(針って、世の中に恐ろしいくらい種類がある)…
と、挙げればきりがないのですが、そのどれも大切です。

専門学校から使っているものもありますし、趣味として縫製を楽しんでいた頃徐々に買い足していったもの、
それに、大阪に帰ってきてからは母が使っていたものも加わりました。

その中でも、私が特にその性能に感動+感謝しているものは、
写真の「めうち」です。
とにかく万能!
縫製をしない方にとっては、ただの怖そうな道具にしか見えないと思うのですが
そのシンプルすぎる道具を、他のどの道具よりもよく使います。
使い道は◯通り…と、私も何通りかわからないくらい。

まずは、シンプルに、穴をあける。
スナップボタンを通すために穴を開けたりします。
そして、四角い部分の角を出す。
シャツの襟をととのえたり、巾着の端っこをだしたり…
そしてそして、ミシンで縫う時のサポートをしてくれる。
手では危険で抑えられない部分をうまくサポートして、端ギリギリまで縫うことが可能になります。

最も頻度の高い主な機能はこの3つですが
細かいマニアックな作業も含めれば、もっともっとあります。

私としては、こんな便利な道具を作った先人の知恵に感動してしまうのです。
究極にシンプルでありながらも、あらゆる場面で必要なもの。
よく思いますが、昔の人のアイディアには頭がさがります….

かつて洋書販売の仕事をしていた時、
『TOOLS』という本があり、お客様にもとても人気がありました。
表紙からもその道具愛が溢れている本で、
人間にとって、その人にとって、愛すべき道具ってたくさんあるのだなあと感動したことを思い出しました。

地味でありながらも、生活や仕事を支えてくれる道具たちに
日々感謝して、そしてどんどんいい経年変化を加えていきたいと思っています!


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