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長く使っていただけるものをつくる

ものを作る時、何より願っているのは、
長く使っていただけることです。

でも、そういうものを作り出すのはやはりそう簡単ではない。
ものが溢れかえっている世の中で、選ばれ、そして長く愛用してもらうには
いろんなことを気にかけて作らないといけないのです。

ご依頼品を縫っていたのですが、
今回は、少し一工夫加えてみました。
そんなに見えないところではあるし、加えることで割と時間はかかる。
でも、長く使ってもらえることを考えると必須なことでした。

ここまでやらなくてもいいのかも?と迷いもあったのですが、
やはり出来上がってみると、
自分としての納得感・達成感がすごい!
少しのことですが、
世の中の優れた職人さん達って、こういうことを疎かにしていないのだな
改めて実感したのです。

気づけば自分の側に長く居てくれるモノがあります。
それは基本的に機能的なものですが、
特に機能がなくてもそこに居てくれるだけでいいものもあります。
(それも結局は、私の”心”にとって機能的、なのだろうけど)
きっとそれもよく考えられ、いろんなところで作り手のひと工夫が加わっていて、
時間に耐え得る作りになっているんだろう。

長く使ってもらえるものの定義は難しいですが
やっぱり使い手が無理をしなくていい物なのだろうと思っています。
デザインとは本来そういうものですね。
作り手の独りよがりではなく、
ご依頼いただいた以上のことに気を配る=
使う人にとっていろんな部分でよくデザインされたものを
追い求めていきたいです。

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