「ア」と書かれる音(2)uh

以下の音の違いがわかりますか。
ah: father
uh: up
æ: apple
ar: art
ur: earn

これらは全部違う音です。カタカナ式に同じように発音したら誤解されやすいし、英語としてうまく口が動かないのでぎこちない話し方になります。

今回は二番めのuhを説明します(「ウ」ではないので要注意)。

uhの音は、実は英語の話し言葉で最もよく使われます。これができると話し方全体がなめらかに聞こえます。発音記号だと「ə」です。

強調しないstructure words(文法の構造上、必要な単語)
a
after
an
and
am
as
at
on

Aで始まる単語
about
acknowledge
adjust
affinity
appeal
atone

Uを使う単語
ugly
ultimate
under
umbrella
up
urgent
us
utter
cup

Rを使う単語
burn
current
dermatology
earn
ferment
Germany
her
jerk
Kurt
learn
merchant
nurse
pearl
service
turn
version
word

強調しない母音
acknowledge
adjust
ultimate
under
umbrella
utter
current
dermatology
Germany
merchant

早口の話し言葉で母音を省略すると、ほとんど全部がuhに近くなります。でも英会話の音響教材は省略なしで丁寧に発音するので、それをいくら聞きこんでも実際の日常会話を理解する訓練になりません。これはいつまでも聞き取りができない大きな原因のひとつです。

唇には力が入らないように注意してください。
舌の先端は下の前歯の裏側につけて力を抜きます。
舌の両側は下の歯並びの内側に収めておきます。
上下の大臼歯の間には隙間をあけておきます。
顎の関節を広げて口を少しだけ開きます。舌も一緒に下げてください。
舌の中ほどに力を入れ、奥歯と奥歯の隙間から空気を通して発音します。
舌の奥から真ん中に音を出すとahになってしまうので注意。
舌先に力が入らないよう注意。
口の前の方に力が入らないように注意。
舌全体が上がってこないように注意

uhの音は、しっかり発音する場合は口を少し大きめに開き、軽く発音する場合は少しだけ開きます

個々の発音がしっかりできていないと、話す速度が遅くなったり、単純な言葉が通じない原因になりますが、これを全部しっかりやるとuhの音がはっきり出ます。

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