英語が通じない最大の理由

英語が通じないのは「発音が悪い」せいだと思っている人は大勢いますが、実はそれ以前に最大の問題があります。聞こえないことです。

日本人の声は小さくて通りが悪く、自己紹介の時に名前を言っても聞こえない人がほとんどです。特に女性は小さくて高い声で話すように子供の時から躾けられていることが多く、少し離れた所で何か言うとほとんど聞こえなくなります。それに対してアメリカ人は、騒々しい場所でも大きな声で雑談を続けるし、会議でもマイクなしで話したがる人がよくいます。

日本人は男女問わず、日本語で話している時でも、文末が消えてしまって「ます」なのか「ません」なのかわからない人は大勢いますが、本人は気にしたことがないので自覚がありません。大勢の人前で話す機会があまりないからです。英語は文の最後に重要な名詞が出てくることが多いので、文末が消えると意味がわからなくなります。

TH、Rなどの子音だけにこだわりすぎるのも聞こえない原因です。英語圏の人は母音の発音で話し言葉を聞き取りますから、子音が強すぎて母音が聞こえない日本語の話し方で英語を話すと通じません。英語の発音がよくわからないので、口の中でもそもそ話したり、曖昧な音を多用してごまかすのも通じない原因です。

いつも声が小さい人が無理して大きな声を出そうとすると叫び声や金切り声になってしまいます。よく通る声で話すにも、声量を上げるにも普段の心がけと長期的な訓練が必要ですから、発音の本を読んで一か月でペラペラなどということは絶対にありません。基礎力は普段の努力の積み重ねで決まります。

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