なかなか発音が上達しない理由

「英語を話す時は、カタカナ発音で良いから堂々と話すべき」という意見が日本には根強くあります。けれども、カタカナ式は英語の発音が上達しない最大の原因です。そもそも、英語の先生や外国帰りの人たちから「できなくて良い」と言われていたら、日本にいる人たちが上手になるはずがありません。

今の段階で発音が完璧でなくても、これから上達したくないと思っている学習者はいないと思います。「日本人が発音にこだわる必要はない」と強く主張する人たちも、本当は上手くなりたいのに、方法がわからないから諦めているのが本音ではないでしょうか。

何を勉強する場合でも、効果に差が出る要因は二つあります。
①勉強に費やした時間
②勉強の方法

日本人の場合「いくら時間をかけて勉強しても話せない」というのが共通した問題です。話せない最大の原因は、まず口が動かないことです。時間をかけても効果が出ないということは、②の勉強方法が悪いわけで、以下に挙げるような今までの方法だけでは、いくらやっても時間の無駄なのです。

ネイティブ講師と会話する
外国の語学学校に行く
TOEICの点数を上げる
日本人同士で会話の練習をする
英語をたくさん聞き流して慣れる

そんなはずはない！という人もよくいますが、実際に効果が出ていない人、伸び悩んでいる人は、今までの方法を考え直した方が良いでしょう。効果が出ない最大の理由は、正しい方法を知らずに無暗に実践だけをやっていることです。

すでにカタカナの悪癖がついている大人が正しい発音の基礎を身に付けるためには、以下の徹底が必要です。

①英単語や発音記号にカタカナを結びつけるのをやめる。
②耳や感覚ではなく、正しい筋肉の使い方をまず頭に入れる。
③頭に入った方法が新しい習慣になるまで繰り返す。
④自分の話し方を録音して聞いてみる。

音を出す練習は実践と修正の反復なので、文章を読んで上達するのは無理です。ゴルフやテニスやピアノと同じで、身体で覚えて初めて身に付きます。実際に勉強したい、上達したいと思う人は、ぜひ次回のワークショップに参加するか、それまで待てない人は個人レッスンを受けてください。