口の形を真似ても発音ができない理由

英会話の勉強をしている人なら、英語のテレビや映画を見て、口の動きを真似しようと思ったことがあると思います。でも、うまくいきませんでしたね。その理由を説明します。

①どのように動いているのか把握できない:英語の発音に使う口の周りの筋肉は、日本語で使う筋肉とは違います。日本人が普段やっている動きに基づいて英語の口の動きを理解しようとしても、どこがどのように動いているのか頭で理解できないのです。

②動きが早くてよくわからない:英語の話し言葉は日本語よりずっと早口です。日本語の話し方は国際的にかなり遅いと言ってよいかもしれません。

③あまり動いていないように見える:これは非常に重要な点なので、以下に詳しく説明します。

日本語の発音下唇、下顎、舌の先を主に使います。顎と舌の動きはほぼ同じです。
英語の発音:日本語で使う各部分に加え、上唇、歯、鼻、喉、上顎、舌の奥を使います。最も大事なのは舌の奥です。唇と下顎は補足的に使います。

つまり英語の発音に必要な動きは、外からはほとんど見えません。いくら目を皿のようにして観察しても全然わからないわけです。

外から見えない筋肉の使い方は、まず頭で覚えて筋肉に指令を出し、筋肉がその動きを記憶するまで繰り返して覚える必要があります。これはテニスやゴルフやカラオケや筋トレと同じで、身体を動かして反復することによって身につけるわけです。

正しい筋肉の動かし方を知るには、まず目には見えない正しい位置と動きを学習することが必要です。いくら音を耳で聴いても、カタカナしか入力されていない頭では処理できません。大人の場合、筋肉の動かし方を習得すると共に、カタカナとは違う音が頭に入ってきます

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