英語が聞き取れない理由

英会話教室の先生が言うことはわかる。ラジオ英会話の内容も理解できる。そこでCNNやBBCのニュースにも挑戦。なんとなくわかるような気がする。だいぶ実力がついたんじゃないかな。そこでアメリカ人の上司と一緒の会議でも、英語で業績発表に挑戦してみた。褒められた。

でもなぜか、子供向きのディズニー映画を字幕なしで見ることができない。そんなに難しいことは言っていないはずなのにわからない。英語の歌詞もぜんぜん聞き取れない。

英会話教室の「ネイティブ講師」に相談すると、「あなたの英語は上手なんだから大丈夫」「崩れた英語は覚えない方が良いんですよ」「最初から完璧を求めてはダメ」「日本人は気にしすぎ」とか言われて、そうなのかなあと思ってきたけど、でもなんか腑に落ちない。いつまで経っても英語の音に霞がかかっているような感じがする。

アメリカに来て、サンドイッチやマフィンを買おうと思っても、お店の人が言うことがよくわからない。なんとなくうなずいたり、欲しい物を指さしたりして用は足りるけど、何を言われているのか実はわかっていない。そのまま数年が過ぎてしまった。

英語の会議で発表はできる。でも質問や会話が聞き取れないので、質疑応答や討論の時間はいつも黙っている。休憩時間の雑談からも取り残されるので、日本人同士で固まっている。中国人やメキシコ人の同僚がいると、お互いにそれなりの英語でなんとか話せるのでほっとする。

ほとんどの日本人は、英語に関しては万年初心者ですが、一念発起して次の段階まで行った人たちも、上のような悩みを抱えて伸び悩んでいます。「度胸で慣れろ」とか「間違っても気にするな」と言われても、相手の言っていることがよくわからないのでどうしようもない。速度にもついていけない。そのままで時が過ぎてしまった在米30年の人なんて大勢います。

そこで「日本人なんだからこの程度で充分」「帰国子女でなければそんなに上達しない」という後ろ向きの見解も広まるわけですが、本当にそうでしょうか。

そんなはずはありません。日本の外には、英語圏に住んだことがなくても、アメリカのドラマやハリウッド映画で英語を覚えたという人が大勢います。

英語が聞き取れない理由は、既に書いた「英語が話せるようにならない理由」と同じです。勉強の方法が間違っているのです。今までと同じ勉強をやめない限り、いつまで経っても頭の中に霞がかかったままの状態が続きます。

では、どうしたら良いか。それは次回にお知らせします。

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