いつもいるわけじゃないからね。

ここにいるんだから、ちゃんと見てよ。とか
雰囲気で気がついて察してよ。とか
私は、そんなふうに人に伝えるのが苦手です。
わたしは、自然と誰かを傷つけてしまう、いちばんの武器は言葉だとおもっています。言葉の生成の過程には、思考があります。思い込みなどのアンコンシャスバイアスもあるとおもいます。ふわっとした言葉を宙に浮かせるのは危険なことで、小言のようにポロッとこぼされた、SNS上に転がる何気ない言葉も、時々両手ですくって、世に放たれた後の様子を見つめてしまいたくなります。

誰かと寄り良いパートナーシップを形成するにあたって、何が大切なのかをいつも考えているのですが、わたしは、毎日相手が同じ考えでいるとは限らないと思うようにしています。好きなことも、嫌いなことも、得意なことも、苦手なことも、好きな音楽も、趣味も、考えも、ぜんぶ、明日には変わっているかもしれないと思うようにしています。だから私は、自分のすき、や、思いや考えを、押しつけたくないです。すれ違いは、一方的から起こるとおもっています。一緒にいるために、お互いが同じ温度でいるために、「大丈夫、ここにいるよ」といつも伝え合うために、ことばを使うことができるといいなぁとおもいます。そこにいることが、あたりまえではなくて、尊いいのちである、と、誰もがそんなふうに思えたらいい。