今回は膝関節が深く曲がる上で重要な運動と解剖についてまとめていきたいと思います。理学療法士の皆さん、外来リハで、しゃがみこみたいや製剤したいけど、深屈曲時に疼痛を訴えることがありませんか?
深屈曲の獲得には、重要なポイントがいくつかあると考えているので、ここで整理いたします。文献的にまだ、十分に報告されたものだけでなく、やや、解剖学的に知見から推察している部分がありますのでご注意ください。
日本人のQOLへの影響
日本人にとって正座は重要な動作になっています。
この論文の報告からも、膝関節屈曲角度が重要であるかを示しているかと思います。
💡ポイント1 ざっとした深屈曲時の運動学の理解。
では、さっそく始めていきましょう。まずは、膝関節が深屈曲する際の関節の動態について理解していきます。深屈曲の定義は様々ありますが、今回は膝関節屈曲130°以上とします。
💡ポイント2 深屈曲に伴った膝前面組織の動きを整理