恋の邪魔ばかりしていた門限は、わたしの味方だった。

”門限は23時。” 学生の頃に家で決められていたルールだ。これでも、交渉を重ねて最大限に伸ばしたタイムリミット。

これは、遊びたい盛りの大学生だったわたしにとって厳しいものだった。 もちろん、彼とお泊りなんて絶対にダメ。たとえ、デートの終盤にいい感じになっても、いつもこの”門限”に邪魔されていた。

そして、「23時までに家に帰らなくちゃ。」とわたしが申し訳なさそうに伝えたときの対応は、ひとそれぞれで違い、性格が顕著に表れた。

時間までに帰れるように気を遣ってくれるひと、もっと一緒にいたいと言って甘えるひと。ちなみに、過去1良かったのは「おれのことご両親に信用してもらうためにも、帰らないとね。」と言ってくれたひと。なんで、別れちゃったんだろう。笑

いま思うと、まだ10代で男の良し悪しがわからない頃は、こういった場面で彼の誠実さを知ることができたのかもしれない。あの時、いつも恋の邪魔ばかりしていた門限が、男の子を見極めることを助けてくれていた。いうなれば、わたしの味方だった。

実家を離れた今、わたしを縛るものは何もないけれど、両親から間接的に教わったのだからきちんと心に留めている。恋する相手は、ちゃんと見極めないとね。

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