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大阪のおばちゃん ステレオタイプ

私のことではありません
私は東京に魂を売りましたから。

でも、せっかちだったり、
大手量販店で値切るのが得意だったり、
「知らんけど」 的な責任回避の言葉を
よく使うと子どもたちに指摘されたり、
アメちゃんをいつも持ってたり、
上沼美恵子を超える女芸人は現れるのか、
と気にしたりはしています

ですが大阪のおばちゃんの象徴、
“ヒョウ柄” の服だけは絶対に着ません

ヒョウ柄のものは一つも持ってませんし、
子どもたちも一つも持ってませんし、
うちの中に一つもありません
生まれてから一度たりとも
ヒョウ柄を身につけたことがありません

ヒョウ柄好きの方たちを敵に回すつもりは
ございませんので誤解しないでください

ヒョウ柄をセンスよく着こなしてるマダム
いらっしゃいますね、素敵ですね、
東京でしかお見かけしませんけどね

『大阪のおばちゃんはヒョウ柄を着る説』
を証明するかのようによく着ているのが、
うちの母です

母はヒョウ柄が大好きです
なぜそんなに好きなのかと不思議に思い
聞いてみましたら

「だって似合うから」

とのことですが、
似合うと人からほめられたとか
家族がいったわけでもありませんから
母は自分でそう思っているだけです

私のセンスでは似合っているかどうか
わかりませんが、
性格的には合っているのではないかと
思います

母は自分のことを内気だといいますが
決してそんなことはありません
私はヒョウ柄を着ている内気な人に
今まで一度も出会ったことがありません

人を外見で判断してはいけませんが
ヒョウ柄を着る大阪のおばちゃんには
たてつかない方がいいに決まっていて
母にも同じことがいえます

そんな強気な母ですが
優しいところもありまして
先日私にプレゼントをくれました

私がヒョウ柄を身につけないことを
知っているはずなのに
ヒョウ柄の靴下をくれました

まったく意味がわかりません
「ヒョウ柄デビューはまず靴下から」
という意味ですか?

まだタグがついたままのくつ下ですが
メルカリで売るのも面倒ですし…
好意を無下にするのもあれですからね、
冷え防止の重ね履き、靴下の下に履いて
ヒョウ柄を隠そうと思っています

まるでヒョウ柄性格を隠し持っている
私かのように履きたいと思っています

… こっちのが怖いですね




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