色の選定方法とカラーピッキングの深掘り
色を決める前に「どの様な作品にしたいのか?」を具体的にすることから始まる。例えば、落ち着いた作品にしたいなら青色系、エネルギッシュな雰囲気は暖色系など。
色にも感情があるので、ユーザーがどの様な感情を感じるかを考えてその感情にあった色を選ぶこと。
色相環(しきそうかん)で隣接する色を選ぶのがコツ。特定の色で反対に位置する色を選ぶと強いコントラストが生まれる。逆に隣接する色を選ぶと、調和の取れた自然で滑らかなグラデーションに仕上がる。
主人公(主役)を決める
作品の設計において主役の色をはじめに決める。主役の色が全体のトーンを決める。他の色は、あくまで脇役。主役の色を基に、補色や類似色を絵選んでグラデーションを選定する。
・補色:色相環で正反対に位置する関係の色の組み合わせ。
・類似色:色相環上で隣の位置にある色のこと。
カラー選定においては、まずは基本をしっかりを踏まえて選定することでワンランクアップの作品に仕上げられる。
やってはいけないこと
目的もなく色を適当に選ぶこと。好きな色や流行になっている色を選ぶのは避けるべき。色には感情があるので目的のない色を使うと伝えたいメッセージが伝わらなかったり逆に誤解を与える可能性がある。
ユーザーの感情を無視しない。ユーザーの感情を考えずに色を選ぶと意図しない印象を与えてしまう。また、特定の文化でネガティブな色を使用してしまうこともあるため、基本に忠実である方が良い。
補色は、コントラストを強く出せるが、補色が強いほど落ち着きがないデザインになる。類似色ばかりを選ぶと単調で平凡な仕上がりになりやすい。
少しのコントラストとアクセントカラーを加えることで作品にメリハリを持たせることができる。主役の色を決めて、それを中心に他の色を選ぶべき。
色の選定ルール
・主役の色:全体の60%~70%
・補色やアクセントカラー:10%~15%
・類似色や中間色は20%~30%
・ホワイトスペース(余白):適切に確保
・色を絞る:一度に使う色の数は3色から5色程度
・明度と彩度:主役の色が最も明るく、アクセントカラーが最も鮮やかになるように調整
実際にやってみる
・主役の色:黄色
・補色、アクセントカラー:紫色
・類似色:オレンジ、濃い黄緑
やっていて思ったこと
・鮮やかと明るいの違いがいまいちわからない。
次回は、「明るいと鮮やかの違い」を調べてみようと思います。