皆さんの名馬への思いを詰め込むには、90分は短すぎました。【歴代名馬総選挙 with 東スポnote イベントレポート】
11月24日に開催した「歴代名馬総選挙 with 東スポnote」をご覧いただいたみなさん、ありがとうございます!当日はYouTubeのコメント欄やTwitterで多くのリアクションを頂けて、とても楽しい90分のイベントになりました。
イベントのアーカイブ動画も公開中ですので、まだの方は是非!
今回は東スポnoteの連載に出てきた27頭を対象に皆さんから投票を頂き、総選挙という形で紹介しました。しかし、投票と同時に募った皆さんの名馬へのコメント約600件を読んだ時点で、27頭を全て紹介するには、90分のイベントはあまりにも短すぎると感じていました。
そこで、今回のイベントレポートでは、改めて27頭の順位を振り返るとともに、番組の中では紹介仕切れなかったコメントもご紹介していきます。
それでは、早速ランキングの振り返りへといきましょう!
22位〜27位
22位 ビワハヤヒデ
23位 マチカネフクキタル
23位 ナリタタイシン
25位 フジキセキ
25位 ウイニングチケット
27位 カワカミプリンセス
22位から27位まではこのような結果になりました。
皆さんからのコメント
ナリタタイシン
ウマ娘で初めてナリタタイシンを知りました。
出会った瞬間自分の中の推しウマ娘はこの娘しかいない!となるくらい衝撃を受けました。遅生まれ、小さい身体など競走馬として不利な条件があるにも関わらず同期の強豪ひしめくクラシック戦線で3強の一角を成し、そのうちの一冠を手に入れるという自分に負けなかった強さが好きな理由です。
そして先々週のBNWの記事でその当時の競馬関係者の方の話などからより一層タイシンのことが好きになりました!(市川ちあんさん)
マチカネフクキタル
珍名馬と思いきや神がかった驚愕の末脚での連勝が印象深いです。その強さは一瞬の閃光のようでしたが、故障してからも陣営共に懸命に走り続けた姿も大好きです。現役時代も引退後も沢山の人に愛された馬だと思います。(仮名ちゃん)
ビワハヤヒデ
関西圏で無敗の強さを誇りながら、「顔がでかい」「バナナが大好き」といったエピソードも面白い!(シマ山)
11位〜20位
11位 ダイワスカーレット
12位 エルコンドルパサー
13位 メジロマックイーン
14位 ナイスネイチャ
15位 ミホノブルボン
16位T スペシャルウィーク
16位T キングヘイロー
18位T エイシンフラッシュ
18位T サクラバクシンオー
20位T エアグルーヴ
20位T タイキシャトル
11位から20位は同得票数の馬も出てくる混戦になりました。皆さんからの代表的なコメントをご紹介します。
タイキシャトル
短距離では無類の強さを誇り、日本競馬の強さをいち早く世界に知らしめた名馬。現在も存命で、無事是名馬を体現したような最強馬である。(ボルゾイさん)
エアグルーヴ
牝馬が牡馬を相手にするにはまだまだ苦戦する時代で、彼女は互角またはそれ以上の力で対決し、毎回とても興奮してレースを見ていたのを今でも覚えています。秋天が一番好きなレースでもあるのですが、彼女の力をこれでもかと示したレースというのも影響していると思います。
また強さもさる事ながら、くりっとした目に、たてがみの編み込みが可愛かったのも女の子らしくて大好きです。(しゃんさん)
サクラバクシンオー
短距離不遇の時代に、とんでもない戦績を残して未来のスプリンターたちへ道を拓き、孫の代では長距離でも活躍する馬まで現れたのが、本当に凄いと思います。(あるみさん)
エイシンフラッシュ
ミルコデムーロ騎手の最敬礼は今も頭に残っているから(づみさん)
キングヘイロー
11度目のG1初勝利。良血に恵まれながら、G1を10連敗、それでも首を下げずに走り続け11度目の高松宮記念でG1初勝利。この生い立ちだけでもう好き。ウマ娘でも一流であり続けようとし、何度負けても何を言われても決して折れない『不屈』を体現したキャラクターになっていて、登場する度に好きになる。(カピバラさん)
スペシャルウィーク
武騎手にダービー初制覇をプレゼントし日本総大将としてジャパンカップを制覇するなど主人公感がある(ゆなさん。さん)
ミホノブルボン
まさに強い馬を作りあげるという言葉が似合う馬だったと思います。たらればですが故障がなければ、ライバル達とどのようなレースをして、どのような成績を作り上げていたのだろうと思います。(しゃんさん)
ナイスネイチャ
大負けしそうで崩れず、勝てそうで勝ちきれず、しぶとく走り続け、それだけ走って尚、今まだ生きている愛らしさ(ヤキハマさん)
メジロマックイーン
「天皇賞を勝つ」という明確な目的を背負って生まれ、実際に天皇賞初の親子三代制覇を成し遂げたのみならずその後のテイオーとの(しかもたった一度の)勝負もアツい、物凄くストーリー性溢れる馬だから。(門松専門家さん)
エルコンドルパサー
初めて世界と闘えることを実感させてくれた馬で、凱旋門賞で見せたモンジューとの叩き合い(最後、差し替えそうとしてるとこまで)は忘れられないから。(Small-worldさん)
ダイワスカーレット
スズカみたいなハイペースな大逃げでもなく、スカイみたいな計算された逃げでもないのに、並びかけた馬が全員失速しても逃げ続ける驚異的な勝負根性とスタミナがすごい。有馬記念を勝てる牝馬は大勢いても、逃げ切れる牝馬はなかなかいないと思う。選んだ理由は強くてかわいいから。(まつーらさん)
10位 ツインターボ
ここからは、1頭ずつご紹介していきましょう。
10位に入ったのは...ツインターボ
皆さんからのコメント
こちらは気持ちいいいちかばちかの逃げ馬、ハマるとき捕まる時はあるもののの、ワクワクさせてくれた馬でした。中舘とのコンビもよし。(cookieさん)
「もしかしたら」で来る馬、ひょっとしたらがあるかもしれない馬というのはそれはそれで観客としては夢があって大好きです。ウマ娘には出てこない馬ですが、ダイユウサクやハーツクライのように強い馬のいるレースで大穴を開けた馬の紹介記事もぜひ読みたいです!(ターレットファイターさん)
9位 アグネスデジタル
9位に入ったのは...アグネスデジタル!
皆さんからのコメント
芝もダートも国内も海外も、ここが戦場であればどこであろうと走り抜け勝利する勇者アグネスデジタルこそ、サラブレッドという生き物の持つ総合能力を最大限に発揮した名馬ではないでしょうか!!あとはまぁ単純に最強馬戦争にこの子を出せば場が治まる気がして……(フジキドさん)
競馬場の場所や馬場状態を選ぶことなく持てる力を発揮できるから。また,大外からの豪快な差し切りだけでなく,香港カップでは先頭で粘り込んだり,レコード勝利した安田記念では馬群の中から伸びてくるなど能力だけでなく根性も凄いと思うから。(とんチキさん)
8位 ウオッカ
8位は...ウオッカ!
皆さんからのコメント
結果的にG1の勝ちは東京に偏っているが、3歳で宝塚記念に行ったり、有馬に挑戦して惨敗したり、ドバイに殴り込みに行ったり挑戦しまくるところがウオッカが1番好きなところです。
そして、永遠のライバルであるダイワスカーレットが引退したあとも、VMでの圧勝、安田記念の連覇、そして、世界の強豪相手にダイワスカーレットとの天皇賞秋ばりにオウケンブルースリとの接戦勝負を見せ、見事日本牝馬初の優勝を果たしたJC等永遠のライバルが居なくなってもG1の戦線で果敢に挑戦し、結果を残したとこも好きです。何よりウオッカのレースには天皇賞秋やJCを始め根性、絶対に勝つ!という気持ちが溢れたレースが多いところが本当に好きです!(仁川の改札機さん)
2歳芝レコード更新から始まりライバルダイワスカーレットとの見応えのあるマッチレース、まさかのダービー出走から前評判を嘲笑うかのような快勝、一年低迷が続くも復活の安田に伝説の2cm差秋天…その後もあの子を出せと言わんばかりの圧勝に最悪的な状況から自ら活路を見出し安田連覇、ハナ差のジャパンカップ。どの勝利も語ることが尽きません。豪快な走りにパドックでの堂々とした立ち振る舞い整ったお顔、勝ちあり負けあり僅差あり大差ありG17勝G20勝見ていて飽きない最高の馬でした。(ちゃろさん)
7位 ライスシャワー
7位には、「一番好きな馬」で24票を集めたライスシャワーが入りました。
皆さんからのコメント
淀に咲き淀に愛され淀に散った小さな英雄。いくつもの偉大な記録を阻止していくつもの恨みをかったのかもしれない。けど非難の目に晒されても決して走ることをやめなかったその姿に勇気を貰えたから(シャゲさん)
まるで女の子のような綺麗な名前と、その名前の意味になかなか寄り添わない世間の評価、そして長いトンネルを抜けた先で勝ち取った祝福。物静かな旧家の子が、内に秘めた闘志を燃え上がらせて大きな逆境を乗り越える、まさに物語の主人公のような生きざまが大好きです。(かのえさん)
6位 トウカイテイオー
6位には、こちらも「一番好きな馬」で多くの得票を集めたトウカイテイオーがランクインしました。
皆さんからのコメント
有馬記念での復活劇はこれまでもこれからもなし得ないであろう歴史的快挙です。額の流星もすごく綺麗でイケメンホースだと思います。(針貝泰輝さん)
新入社員時のつらい実習中、ダービーを(東京競馬場ではなく)中山競馬場のモニターで見て、勇気づけられた。(みずりーちさん)
父親はスーパーエリート「シンボリルドルフ」トウカイテイオー自身もダービーを制して2冠馬となると度重なる骨折、怪我。エリートの挫折。奇跡の復活、有馬記念にはリアルで見て涙した。人間のようなドラマ性。期待されない状態、挫折からの復活劇。(石澤大輔さん)
4位タイ シンボリルドルフ
圧倒的に「強いと思う馬」の票を集めた”皇帝”シンボリルドルフが4位タイ!
皆さんからのコメント
どんなに時が流れても、後世の名馬が大記録を達成したら必ず引き合い出されるシンボリルドルフ。JRACMのキャッチコピーのとおり、まさしく「永遠なる皇帝」なのだと思います(samoa6920さん)
私はシンボリルドルフが走っていた頃産まれていないので、過去の映像でレースを見るだけですが、他の馬を寄せ付けない圧巻の走りはとても惹かれます。現役時代を生で見たかったです!(人権さん)
過去最強や最速と言われた馬も怪我に泣いたり精神的にパフォーマンスを出せないことが多々ある中、彼は負けない上にキャリア上でケガをしたのは本当に最後の最後でそのまま引退したためまさに無事これ名馬。ナリタブライアン陣営が「シンボリルドルフがなぜ偉大だったのか解りました」と怪我の後遺症に泣いた話も含めです(西行寺松之助さん)
4位タイ ナリタブライアン
シンボリルドルフとの同票で4位タイにナリタブライアンが入りました!
皆さんからのコメント
ナリタブライアンに一票投じました。昭和49年生まれで初めて買ったダービーが94年の日本ダービーでした。今と違ってウインズで馬券買うのに一時間並びましたよ。あの直線でのパフォーマンスの時の大歓声はその後のディープインパクトより強烈でした。キャリア終盤は残念だったし血脈も残せなかった。兄貴のビワハヤヒデとの対戦、みたかったなぁ。その後の競馬史できょうだい対決はいくつかあったけれど実現していたら96年の阪神大賞典より素晴らしい名勝負になっただろうなぁ。(カルロス(調和勢)さん)
クラシックレースの馬身差もさる事ながら、3歳(旧4歳)で中山2000mコースレコードを叩き出した皐月賞、稍重の馬場で兄ビワハヤヒデのレコードを0.1秒更新した菊花賞、クラシック時代の強さなら歴代最強と言っても過言ではないと思います。(緋月さん)
「一番強い馬」「最強馬」これに関しては日本競馬の歴史の中で延々と語られ、また永遠に決着の出ないテーマです。何をもって最強とするのかその定義すら曖昧な話題。それでも私の中で「最も強い走りをした馬」として瞳に焼き付いた馬はナリタブライアンです。4角で好位に付いて、距離ロスも気にせず大外へぶん回す。直線に入り馬体が沈み込むと同時に、まるでターフが爆ぜたかのような加速で競ることすら許さずに一瞬で抜き去るあの走り。圧倒的な走りを見た昂揚感と同時に「この馬は一体何なんだ…」と知らないナニカを見た時のような背筋が寒くなる感覚を受けた走りは、私の中には後にも先にもこの馬だけです。「最も強い競馬」をした馬はブライアン以外にもたくさんいると思っています、ただ「最も強い走り」をした馬は私の中ではこの馬です。黒鹿毛の馬体に差す白いシャドーロールが描く軌跡、あの"怪物"の走りは永遠に語り継がれてほしいと思います。(OLDさん)
3位 ゴールドシップ
いよいよトップ3... 第3位にはゴールドシップが輝きました。
「好きな馬」で多く票を集めているのが印象的です。
皆さんからのコメント
体力があり最高峰から捲りに捲っての一着、今は2000程度で速い馬が人気ですが、長距離をなんなく走りレース後も余裕をみせるところがかっこよくて好き。ラストレース、いつも通りいくかと思ったけどゴールドシップのきつそうなところを見て彼の限界、ここまでか、とゴールドシップファンはみんな感じたんじゃないでしょうか。(あちさんさん)
存在そのものがエンターテイメント。ロマンのある勝ち方をするしタフで強くてポテンシャルが高いけど、賢すぎて嫌なときは絶対真面目に走らない気分屋……賭ける側からすればヒヤヒヤだったでしょうが、魅せる、という意味でここまで面白い馬もいないと思います。(によんさん)
勝ち方が派手。荒れたインを一頭だけ走ったり、下り坂や向正面からまくって勝ったりとレースに見応えがある。一方で変な負け方もするが…やたらと賢く行動や表情に人間臭さがある。見た目も芦毛、目がくりくりで鼻先がピンクとかわいい。産駒はユーバーレーベン筆頭に重賞での活躍馬も出ている。ルックスの良さと賢さがよく遺伝しているようで血統を感じる。種牡馬としても頑張って、長生きもしてほしい。(うみさん)
第2位 テイエムオペラオー
第2位は「一番強いと思う馬」で81票を集めたテイエムオペラオーです!
皆さんからのコメント
あのディープインパクトやアーモンドアイなどがなしえなかった年間無敗グランドスラムは彼の偉業であり、人馬共に見せるドラマは素晴らしい。今後彼のような偉業を成し遂げるような馬が現れるのだろうか。また、騎手を変えることなく共に走り抜け、有馬記念のあの絶望的な状況から一瞬で抜け出す賢さは彼だからこそ出来たのではないのだろうか。もし騎手が変わっていたらあの年間無敗もなかったのではないかと思う(ヒメカさん)
勝ち方を知っていた賢い頭と数多くのレースをこなせる丈夫な体を兼ね備えたこの馬こそ脚が速いだけではない本当の「強さ」をもった馬だと思ったから。また、G1七勝・年間無敗・生涯通じて掲示板外ナシ・JRA顕彰馬などあげればキリのない輝かしい記録と肩書をもつこの馬こそナンバーワンにふさわしいと思ったから。(芝良太郎さん)
「強い馬」と一口に言ってもその定義は人それぞれあると思うのですが、私は「状況に左右されない強さ」「マークされても勝てる強さ」「何度やっても安定して勝てる強さ」が本当の強さだと思います。その意味で言えば、この馬以上はいないでしょう。もちろん、着差とか派手なレースっぷりとかも好きではありますが、「強い」の意味を突き詰めて考えると私にとってはテイエムオペラオー一択でした。(とらさん)
第1位 サイレンススズカ
「歴代名馬総選挙 with 東スポnote」の第1位に輝いたのは、サイレンススズカ!
「一番強い馬」と「一番好きな馬」の両方で多くの票を集めました。
皆さんからのコメント
レースの最初から最後まで速いまま走り切ることができる馬だったからです。武豊氏が言った、2,000mを前半58秒、後半58秒で走れる可能性を秘めた馬、あのディープインパクトすら勝てるか分からないと言わしめた馬。どこまでも先頭を譲らないサイレンススズカが、一番強い馬だと思います。(やまようさん)
強さというにふさわしい、タイムでも印象でも群を抜いていた。後にジャパンカップを勝ち、凱旋門賞でも2着になった(勝ちに等しい走り)エルコンドルパサーを毎日王冠では子ども扱いしたことからも後の最強馬と呼び声があるアーモンドアイ、ディープインパクト、オルフェーヴルと勝負していても逃げ切ったのではないかと想像してしまう。(なるなるさん)
自分が競馬を楽しむようになったのはアニメ『ウマ娘』の1stシーズンがきっかけですが、そもそも故『ウマ娘』を見ようと思ったかと言えば、小学生の頃にスポーツニュースで見たサイレンススズカの活躍と最期の記憶があったからでした。
競馬に興味のなかった自分の記憶に刻まれるほどショックだった名馬の最期。そんな彼も擬人化して史実に基づいたストーリーを描くと聞いたとき「一体どんな話になるのか見届けなくては」と思ったことを覚えています。
そんな自分も今では競馬のギャンブル以外の面を教わり、競馬場で写真を撮るためにミラーレス一眼を買うほどになりました。
現実の競走馬も含めれば「一番好きな馬」は他にいるのですが、この楽しさを知る全てのきっかけになったサイレンススズカをここで挙げさせていだだければと思います。(二星キセキさん)
ここまで、「歴代名馬総選挙 with 東スポnote」全27頭を、みなさんから寄せられたコメントとともに紹介させて頂きました。もちろん、子これも取り上げきれなかったコメントもたくさんあり、改めてこの企画を通して皆さんの名馬に対する思いを感じることができました。
もし、「もっと自分の好きな馬について語りたい」という思いがあれば、開催中のお題企画「#歴代名馬総選挙」にご参加いただければと思います。
東スポnoteさんが、このお題企画に投稿された素敵な記事を紹介してくれています。
また遠くないうちに第2回ができればと思っています!
それでは、次回のイベントでお会いしましょう!
noteスポーツカテゴリディレクター 藤里 純