文学フリマ東京35の宣伝をしているはずの文章
「ペラペラと喋っている暇はないのだが、ペラペラと喋らずにはいられないのだ」 ーーまだ誰のものでもない格言ーー
つまり、回り道は嫌だ。
なるべくだったら目標に向かって深い溝を跨いだ一本橋を渡してしまい、最短距離で物事を済ませていきたい。多少労力がかかっても時間さえ短縮できれば御の字で、というか、時間との戦いこそが最大の宿命で、殴れさえすればいつだって硬い拳をぶつけてやって弱らせたい相手、それが時間だ。
ところが、いざ一本橋をこさえてその上を渡りはじめると、まさに渡りはじ