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最近のスタンミジャパンの配信が好きじゃない

超大手配信者スタンミジャパンの配信が最近面白いと思えず、自分の中ですごくモヤモヤしていたので記事にしました。
***本記事は非常に個人的な考え方を述べており、かつ非常に上から目線での指摘が多く特にスタンミ氏のファンにとっては不快なコンテンツであると思います。また、過去の経緯やTwitchのトレンド等、大いに個人の偏見が入っていますので、実際とは異なる可能性が非常に高いです。

昔からスタンミジャパンのことは知っているよ、という方は8章からお読み下さい。

1. スタンミジャパンとの出会い

僕はS3からlolをプレイし始め、当時はよく海外の配信者や大会をよく見ていました。スタンミジャパン(以降スタンミ)の配信を本格的に見始めた時期はあまり覚えていませんが、2017年の2月、スタンミが48時間配信の前後で彼を知ったような気がします(Twitchでのフォロー開始日は、2017年の12月でした)。

当時はlolの配信者といえば自分の中では故・そにろじ氏でした。当時そにろじ氏とスタンミは同年代、レートも近く同じmidレーナーということでお互いに切磋琢磨し合いランクを回していました。やんちゃで当時よく炎上していたそにろじ氏に対し、明るく寄り添って励ます、兄貴肌だったスタンミをよく覚えています。
(↓の動画とか有名ですね)

上述の通り、2017年12月にフォローを開始しているので、恐らくその時期からスタンミの配信を本格的に見始めたのだと思います。丁度スタンミが坊主にしたタイミングで、注目度が高まっていました(彼はS7にチャレンジャーになれなかったら坊主という目標を立て、見事達成失敗したため、坊主になったのでした)。

実力は足りないながらも、本気でlolを愛しひたすら高レートを目指しランクを回し続ける彼のひたむきさが、僕は好きでした。

2. スタンミジャパンの魅力

彼を見始めたきっかけに、前章最後に書いた通り狂ったようにlolをし続ける熱意があるのですが、単純に彼は魅力に溢れた配信者でした。以下、僕が好きだったスタンミの魅力を列挙します。

・配信者として「持って」いる
→本気でプレイしているはずなのに、なぜか面白ハプニングに見舞われる。その際のリアクションも面白い。わざと見せ場を作っているわけではない、というのがポイント。

・残念なイケメン
→当時はまだ芋っぽさはあったものの、元ジャニーズJr.ということもあり顔は本当にカッコよかった(今はオシャレになって、もっとカッコいい)。でも、イケメンではあったものの気取った態度ではなく、坊主にしたり常用漢字が読めなかったり、どこか憎めないイケメンだった。

・話が上手い
→小学生でも分かるような漢字が読めない癖に、話は上手い。抑揚の付け方や話の構成が上手く、聞いていてスッと頭に入ってくる。それでいてオチのつけ方も完璧。
(個人的に、サウナにハマった時の話が好き。後は↓の話も面白かった。)

・キレ芸
→熱意に通ずるところがあるが、執拗なmidキャンプや煽りコメントに対して本気でキレるところが、言い方は悪いが見せ物として面白い。キレ方がどこか芝居がかっているので、本気でキレている訳ではないのだ、というのは分かる。でも迫真のキレ芸。また、キレる対象はあくまで敵であり、フィードしてしまった味方をネチネチ攻撃したりしないのが、特に好感度が高い。

3. 配信者としての躍進

さて、2017年当時スタンミは既に大手配信者ではあったものの、2022年現在程の視聴者はいなかったように思います。彼が配信者として大きく伸びるきっかけとなった出来事は、特に下記が大きかったのではないかと個人的には思います。

・Valorantをプレイし、FPS視聴者を取り込む。
→キルジョイのタレットに負けたシーンがバズり、そこからFPS界にも名前が知られ新規層が増えたように思います。昔と比べ、Twitchの視聴者数が大きく増えていたことも追い風でした(Stylishnoob氏ら3BRの人気の高さ、Apex Legendsが日本で大流行したこと、コロナ以降Twitch自体の視聴者が増えたこと等)。

・積極的な外配信による、新たな視聴者層の獲得。
→今でこそ雑談や音楽、絵描きの配信もありますが、Twitchは元々ゲーム配信プラットフォームとして設立されたため、元々ゲーム以外のジャンルはなかったはずです(違ったらごめんなさい)。現在でも設備の難しさやそもそもの配信者の性格から、アウトドア配信はメジャーなジャンルではありません。
そこに一石を投じたのがスタンミジャパンです。
過去にはお散歩配信からサバゲー配信や富士山登山配信、最近ではスノボ配信も行っていました。Youtuberの影響で街中でカメラを回して1人で喋る光景も珍しいものではなくなりましたが、それでも周りに人がいる中、普段と変わらない大声や時に奇行に近い行動をライブで見せるスタンミの外配信は、Twitch視聴者にとっては新鮮で魅力的なものだったのではないでしょうか。

・釈迦氏・じゃすぱー氏・Sasatikk氏とのとある4人組配信。
→2021年以降、上3人とのコラボ配信をよくするようになったことも新規視聴者獲得の一因と思われます。特に釈迦氏は日本きっての配信モンスターであり、例の失神事件以降特に人気の高い配信者となりました。その釈迦氏とのコラボの中でスタンミの魅力を知り、新たに配信を見るようになった人が多かったのではないでしょうか。

まとめると、オンラインでも現実世界でも「外」に出ることによって、スタンミは配信者として大きく人気を博するようになったように思います。
これまではほとんどlolしかプレイしてこなかったため、視聴者層が非常に限られていました。コラボ配信もほとんどなく、唯一ゲマゲマメンバーとはよくつるんでいたものの、彼らもlol配信者でしたので視聴層は被っていました。そこに外配信やValorant等の新規コンテンツ、別界隈の配信者とのコラボでスタンミの魅力が外に広まりました。

ただ、それが結果として、僕にとってのスタンミジャパンの魅力を損なうことになります。

4. Valorantを始めるスタンミジャパン

スタンミが僕にとってどう魅力的でなくなったのかを書く前に、まずlolから離れるスタンミ、Valorantを始めるスタンミの振り返りをさせて下さい。

再三述べている通り、僕がスタンミの配信を見るようになったきっかけも彼の魅力も、lolに対する熱意・ひたむきさでした。自分がプレイしていたゲームというのもありますが、これだけ娯楽が溢れる現代で、ひたすらに一つのゲームをプレイし続ける彼の愚直さ・純粋さが好きだったのです。

ところがいつからか、彼は苦しそうにlolをするようになります。どれだけプレイしてもレートは上がらない、最高レートはNA時代のD1のまま。プロにコーチングを受けたり、ロールをmidからsupportやadcに変えてみたり、チャンピオンプールを増やそうとしてみたり。それでも思うようにレートは上がらず、モチベーションは低くなる一方だったのではないでしょうか。
徐々に、本気でlolの高レートを目指すとは言わなくなりました。S7ではチャレンジャーになれなかったために坊主にまでしたのに、翌S8の目標は最終レートダイヤモンドが目標だったはずです(うろ覚えですが、、)。配信のコメントで「チャレンジャーは?」と聞かれるも、到底無理という感じで苦笑いしていたことを覚えています。20歳も過ぎて、現実に気付き大人になってしまったという至極当然のことではありますが。

そんな彼にとって、Valorantというゲームは新鮮で楽しかったのだと思います。特にlolにないVC文化で、IGLをするスタンミはイキイキしていました。配信外でもValorantをするほどどハマりし、後にエイム向上のため、生まれつきの手の震えを治す手術まで行います。惰性でするlolではなく、再び上手くなるために・レートを上げるためにがむしゃらになるスタンミは魅力的でした。

しかしそれも束の間、またもスタンミが苦しそうにゲームをするようになってしまいます。それがValorantのCRカップでした

日本トッププロのCR、JUPITER(現ZETA)の選手や元プロのFPS配信者と一緒に、スタンミもイベントに参加しました。ただ、やはり地力の差で思うように活躍できず、チームの足を引っ張ってしまうことに苦しんでしまいます。撃ち合いで勝てないのは仕方ないとしても、単純に戦術理解度が低く、チームメイトの指示がないと動けない(コメントでは「ラジコン」と言われていました)様は、見ているこちらが辛いほどでした。

その後前述の手術を挟み、またValorantをプレイし始めます。しかし、ここでもやはりレートは伸び悩み、思わずこちらが心配してしまう程配信頻度・密度共に落ちていきます。その後、嫌な予感は的中し約一ヶ月、配信活動の一時休止を宣言。本人は配信モチベーション向上のためと話し、休み中は他ゲーをしたりアニメを観ると明るそうに話していたことが不幸中の幸いでした。

予定通り一ヶ月きっちりと配信を休み、復帰初日には「ゲーム、配信がしたくて堪らない」と笑顔で話していました。その後はまたValorantを中心に、外配信をしたりイベントに参加したりと、元通り楽しそうに配信をするスタンミに戻りました。10月には遂にプラチナに到達しました。しかし11月、事件は起こります

5. Arcaneのイベントで骨折

2021年11月より配信が始まり、大きな話題となったArcane。その配信開始を記念するイベントにスタンミも参加します。そこでとある事件が起き、スタンミは利き腕の右手首を骨折します。骨折に至った経緯や骨折当日のスベらない話など、相変わらず配信者として「持って」いると感じるエピソードでした(↓詳しくはこちらから)。

ところがゲーム配信者としては、Valorantのように細かくマウスを動かす必要のあるゲームはできなくなる致命的な事件でした。そこでスタンミは何を思ったか、また闇のゲームlolに戻ってしまうのです

6. lol復帰

ある日配信を始めたスタンミは、ある程度手首が治ってきたということで、試しにValorantのデスマッチをプレイします。ただ、流石にまだValorantをプレイできるほどは回復していませんでした。そこでlolのプラクティスをやってみたところ、lolであればプレイ可、という判断でlolのランク戦を始めます(久しぶりのlolでいきなりランク戦、利き手側の手首が骨折している、しかも丁度シーズン終わりで上を目指すプレイヤーたちがピリつく時期のことですから、やはりまともな人間の判断ではありません)。

この日以降、骨折が完治してもスタンミはまたlolをメインに配信するようになります。adチャンピオンを使えるようにするという名目でヤスオを使い続けます。メイジ以外をプレイする新鮮さ、ヤスオの中毒性、プレシーズンという環境が相まって、久しぶりに楽しそうにlolをプレイするスタンミを見ることができました。

ただ、S12開始後、またもスタンミのlolは苦しいものでした。あれだけプレシーズン中に練習したヤスオは状況を選ぶとしてあまりピックせず、メインチャンプかつメタが来ていたTFでも思うように勝てない。レートはプラチナの下位で停滞してしまいます。lolの闇を思い出すスタンミ。でも今のスタンミには逃げ道があります。そう、Valorantです。

7. Valorant再び

2月末、スタンミはまたおもむろにValorantを再開します。この辺から、僕はスタンミに対して違和感を覚えるようになります。目標を持って一つのゲームをするのではなく、ふらふらとlolとValorantを行き来する。しかもValorantは骨折以降ほとんどやっていないものですから、当然勝てない、プレイも面白くありません。lolはこれまでの経験で多少離れても問題ありませんでしたが、復帰後のスタンミのValorant配信は正直プレイ面では見れたものではありませんでした。

復帰後、スタンミは釈迦氏等他大手配信者と共に、いわゆる「腫れ物」ヴァロに参戦します。ここで、僕はスタンミに初めて嫌悪感を抱くことになります。

僕は、スタンミが他配信者(特にlol以外かつ大手配信者)とコラボするのが好きではなかったのです。正確には、他配信者と絡むスタンミの態度が嫌だった。

8. スタンミジャパンの嫌いなところ - 他配信者とのコラボ

他配信者とのコラボの何が気に食わないのか。僕個人の考えは下記です。

・スタンミは、例え相手が釈迦氏やStylishnoob氏のような自分より視聴者の多い配信者に対しても、よく言えばフランク、悪く言えば馴れ馴れしい態度で接します。
→これは、スタンミのキャラとしては正しい対応だと思います。そもそもヘコヘコするようなタイプではないしそれを求められていないことを理解しているので、あえて他超大手配信者に対しても普段通りのスタンミジャパンで接しているのだと思います。正しいことをしているのは分かっているのに、じゃあ何が気に食わないのでしょうか。
これは多分僕だけかもしれませんが、特別プレイが上手いわけでもないスタンミが偉そうにしている、というのが嫌なんだと思います。

lol界隈ではスタンミは「王」ですから、例え相手がプロであってもチャレンジャーであっても、対等に接することに違和感はありません。レート以外のところで、スタンミがlolというコンテンツにどれだけ貢献したかを知っているからです。
ただ、それが他ゲーとなると話が違います。

例えばValorantにおいて、スタンミのおかげでプレイ人口が増えたか、というとあまりピンときません。レートもプラチナタッチが最高です。それが、腫れ物ランクに参加し、他配信者と同等の立場でプレイしているところが鼻につきました。例えるならクラスの目立たないグループにいるやつがちょっと陽キャグループに面白いと言われ他だけで浮かれてしまって馴れ馴れしく接している様を見たときのような、Eスポーツはボクシングと将棋を同時にやるようなものだ、と現役ボクシング世界チャンピオンに自信満々に語っている様子を見たときのような、一種の共感性羞恥とも言えるような感情です。

しかもたちが悪いのは、前述の通りスタンミはイベントや他ゲーの配信者と絡むときは、自分のキャラを認識して「あえて」馴れ馴れしく接します。それが、一種やりすぎてしまっているのです。能天気で明るいキャラというのを過剰に意識しています。これは、ゲマゲマメンバーとの絡みを見ればすぐに分かります。彼らと接するときのスタンミはごくフラットで、いつも通りの配信のテンションです。それが例えば釈迦氏とVCが繋がるときは、第一声でアホそうに大声で「ういいいいっす」とか「おいいいいっす」とか言っています。釈迦氏はそれがお気に入りのようで、そんなスタンミのアホそうな声を聞いて嬉しそうに笑っています。これがまたスタンミを冗長させてしまいます。
そのとき、スタンミは日常のソロ配信でもこのアホな「フリ」を取り入れるようになっていたことに気がつきました。離席時に大声で歌を歌ってみたり、あえてツッコミどころを作るようなふざけたプレイをして見せたり、、自分の考え過ぎかもしれませんが、以前までであれば楽しめていたかもしれないスタンミの沼っぷりが、最近は演技のように感じるようになってしまいました。

僕のスタンミ離れを決定的にしたのが、最近のlolブームにかこつけた初心者講座です

9. スタンミジャパンの嫌いなところ - 演技

「腫れ物」Valorantの後、スタンミはVCCというValorantのイベントに参加します。ここでも成績はパッとしなかったのですが、問題はその後。配信イベントあるあるの、イベント後の二次会のゲームとしてMother氏よりlolが提案されます。lolはこれまで、初心者が経験者に混ざって楽しめるゲームではないと考えられていため、こういった二次会では遊ばれないことが常でした。初心者は何がなんだか分からないまま経験者に一方的にボコされてしまうからです。案の定、スタンミは難色を示していました。ただ、意外とlol経験者が多かったこと、Mother氏の熱意に押され、結局lolをすることになります。

結果、このlolは非常に盛り上がり、特にほぼ初心者として参加したおぼ氏がlolにどハマりし、2022年3月19日現在、大きなブームとなっています。これまでlolをプレイしてこなかった(或いは遠い昔にプレイしていた)配信者達がこぞってlolを始め、それにつられ視聴者も大勢lolを始めているようです。

さて、不安だったlol二次会が大成功となりましたが、これはスタンミの貢献によるところが大きいです。初心者のおぼ氏をそこそこフォローし、lolの楽しさ・気持ちよさを伝えることに成功し、結果おぼ氏がlolを始めることになりましたので。問題は、ここでスタンミが「自分は世界一初心者にlolを教えるのが上手い」と勘違いをしてしまったことでした

lolブームがくるや否や、スタンミはこのチャンスを見逃しません。Valorantはキッパリやめ、lolの配信を再開します。配信タイトルに、「初心者講座」を入れることも忘れません。僕が知る限り、これまでにないほどスタンミのlol配信に人が集まっていました(常時4千人はいた)。
しかしこの初心者を集めた配信で、僕はスタンミに失望し、自分の中のモヤモヤが決定的なものになります。

僕が思うに、スタンミが上手・向いているのは初心者にlolの「楽しみ」を教えることでした。ところが本人は、lolの技術的なところを教えるのが上手いと思っている。本人のレートはプラチナなのに、そんなはずがありません。案の定彼の初心者講座は褒められたものではありませんでした。

スタンミはまず、初心者がよく使うチャンプとしてラックスをピックしてランクをします。最初はチャンプの解説をするものの、ガチランクですから当然いつまでも解説をする余裕はありません。というか解説をしていたのはインキューからファーストリコールくらいまでだったと思います。これは何も今回に限った話ではなく、これまでもコメントで解説をお願いされた際、最初は意気揚々と解説をするのですが、その後すぐに止めてしまうのが常でした。今までは、解説を途中で止めても困るのはコメントをした当人で、その他大多数は「解説はどこ行ったんだ」と突っ込むことで盛り上がれており、それでよかったのです。ただ、今回に関しては、配信タイトルで自分で初心者を呼び込んでおいて、無責任に放り出す、その姿勢に疑問がありました。自分でも流石にまずいと思ったのか、その後プラクティスでじっくり解説を始めますが、それが間違い。解説は慣れているしゃるる氏やらいじん氏に任せればよかったのに。いつもの上手い話はどこにやら、解説はグダグダでした。喋り方は先生になりきって、例の演技マシマシ、大袈裟すぎました。まあこの演技は新規勢を楽しませようとしたのだ、と思えば理解できなくもないものでしたが。

この日以降、スタンミは初心者講座として精力的にlol配信を行います。ただ、もう同じことの繰り返し、演技まみれで僕には見ていられませんでした。ピックからファーストリコールまでは大仰な解説、プレイが上手くいけば大袈裟に「これが先生です」と叫び、負けそうになると大袈裟にキレ芸をすることでlolの闇()を伝える。余裕があるシーンではわざと謎のプレイをしてコメント欄に突っ込んでもらう。個人的には、これからlolを始める初心者を馬鹿にしているようにしか感じられませんでした。「君たちはlolを知らないだろうから僕が笑いどころを教えてあげるよ」と、スタンミの声が聞こえるようでした。おぼ氏に教えていた時は、そんな大袈裟な教え方はしていなかったのに。サポートフルAPマルファイトで敵に突っ込み、大ダメージを与えてチームに貢献するというゲームそのものの楽しみ、気持ちよさを教えていたのです。だからおぼ氏もその後lolにハマったのではないでしょうか。そもそもlolは10年以上世界で一番プレイされているゲームです。プレイヤーの言動に問題があるというのは広く認知されており、それが参入ハードルを高くしているのは事実ですが、ゲーム性は間違いなく面白いのです。それを初心者にも楽しく教える、という名目でゲーム性を蔑ろにして、自分自身の面白おかしい姿を見せることで満足しているスタンミジャパンが、lolというゲームそのものを馬鹿にしているように見えてしまい、我慢がなりませんでした。
そんなスタンミを見て始めた初心者が、定着するでしょうか。試合が始まれば、面白リアクションをとってくれるスタンミはおらず、敵から味方からチャットが飛んでくるのです。心が折れそうなとき、スタンミの講座は初心者を繋ぎ止めることはできるでしょうか。そんなときに必要なのは、VCCの二次会でおぼ氏が味わったたような成功体験だと思います。例え1試合で暴言を吐かれたとしても、フルAPマルファイトのバーストを知ってさえいれば、ボロクソにチャットで言われようが、また体験したい、その一心でインキューするのではないでしょうか。少なくとも僕はそうでした。NAでlolを始め、その後何年もプレイを続けられたのはlolで大ダメージを出すあの瞬間の気持ちよさを、早い段階で知ることができたからです。

lol配信の王として、新規・初心者を集めることができるスタンミが教えるべきは、lolそのものの面白さでした。いつも通り、楽しそうにプレイして勝敗に一喜一憂する等身大のスタンミジャパンのその姿だけで、十分lolの魅力は伝わるのです。

10. まとめ

自分でもびっくりするくらい長い記事になりました。まとめると、少なくとも2017年から見続けているスタンミが、最近あまり好きではなくなった。それはスタンミが他配信者と絡むときの「演技」が気になるから、そしてlol配信の王でありながら、初心者を集め無責任な講座をしているから。それがlolというゲームを馬鹿にしているように感じてしまったからです。
何より悲しいのは、ここで長文を書くことしかできない自分に対して。コメント欄を見る限り、みんな楽しそうにスタンミの配信を見ているのに自分だけが楽しめない。それを直接伝えることもできず、偉そうにただ記事を書くだけ。
スタンミにとって自分は大勢いる中の一視聴者で、別に1人減ったくらい何とも思われません。むしろその他大勢が楽しんでくれるなら、彼は喜んで今の配信スタイルを続け、僕のようなマイノリティは切り捨てるでしょう。自分が今のスタンミ配信のターゲットでは無くなってしまったことに気づいてしまったのです。あれだけ好きな配信者だったのに。
彼は本当に魅力に溢れた人間で、日本の配信をリードしていく存在だと思っています。でも、もう彼の今後を見ることは叶わないでしょう。卒業の日が来たのです。今はそれがすごく悲しい。

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