#日々の大切な習慣 こころの洗濯
我が家はともに60代の姉妹が、嫁にもいかずで二人で暮らしている。両親は早くに二人とも他界した。妹は会社員である。朝6時に朝食を食べて、7時過ぎには電車で通勤、帰宅するのは午後7時頃である。もう四十年もサラリーマン生活を送っている。姉のじぶんは、パートタイマー的な仕事で、平日(ウィークデー)の夕食はわたしが作って準備をする。彼女が帰宅する時間に合わせて、帰るメールを貰い、食卓に帰ったら食べるばかりに献立を並べて、温めて帰りを待って一緒に食べる。
会社は土日は休みである。妹は腕を振るって夕食を作ってくれる。土日は車で食材の買い出しに行く。平日はわたしが毎日徒歩で近所のスーパーへ行く。車で二人で、農協さんのファーマーズ・マーケットへ行ったり、お気に入りの珈琲ショップにおもむいたり、季節の花を愛でに郊外の公園に出向いたり…。
彼女は夜の8時頃自分の分の洗濯をウィークデーは毎日する。休日は青空の下に干して洗濯をする。幕末明治維新の偉人、坂本龍馬の残した手紙に、郷里の姉に送った「ニッポンを洗濯したく申し候」というふみがあるそう。何気ない日常で、日々の汚れや疲れ、傷みを癒やして、洗濯をする気持ちは心を明るくする。
先日は、二人でドラッグストアに寄って、洗濯洗剤は弱アルカリ性と中性とやっぱりどっちがいいなんて話をしてみたり。
清貧な暮らしぶりというモノがある。取り立てて着飾る訳ではない。両手一杯の豊かさがあるわけでもない。必要なモノが当座の手元に必要なだけあって、余剰なものがあったら人に分けてしまうので、欲深い事がない。清いいさぎよい。清潔だけが取り柄の生き方。だが、そうであれば人に公平に誠実にあることが出来る。
こころの洗濯をして、爽やかに暮らす。現代の世の中でそれが安心・安全に暮らす道の一つであるような想いが強い。なにげない日常の中でそうした習慣を体現し続けて行けたらと祈る。
作:36sanako
ハンドルネーム:梅村沙菜子
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