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第五話  続き

「それにしても、すごいね。三人とも、本当にありがとう!」

いちごはそう言いました。

「パフェ、そういえば・・・なんで私の誕生日知ってたの?」

「それはね、この前、いちごが家でお菓子作りたいからって、エプロン取りに来た時、ランドセルの内側に誕生日が書いてあったから、それで覚えてたんだ。」

「へ~!そうだったんだ!誕生日会してくれて、本当に嬉しい!」

「みんな~?今日のお菓子は!桜餅と三色団子だよ!!」

桃音が、笑顔で言いました。

「うん。三人で、作ってたのよ。」

「みんなで食べましょう!」

そして、幸せな、お花見会が始まりました。

**********

「ん~!三色団子も、桜餅も、どっちも美味しいね!」

春のお花見スイーツ!

「いちごちゃんはさ、どうしてスイートツリーハウスに来たの?」

桃音がいちごに聞きました。

「おばあちゃんが家に来るときに出すプリンが作りたかったの。
のどかさんはどうしてなの?」

「それはね・・・小学生の頃に、友達にお菓子をあげたの。そしたらね、
『おいしくない』とか、『お菓子なんか興味ない』って言われたの。悔しくて・・・もっとおいしいお菓子が作れるようになりたくて、ここに来たのよ。」

のどかがここに来た理由

のどかは、少し、悲しそうに言いました。

「桃音さんはどうして?」

「・・・お菓子が好きだったから・・・美味しいお菓子を作って見たくて・・・」

桃音は、少し恥ずかしそうに、小さな声で言いました。

「なになに?昔話?」

お花見会は終わり、みんなは別れました。

「バイバイ!また明日!」

**********

その日の夜、いちごの家で、誕生日会が行われました。

「いちご、11歳の誕生日おめでとう!」

「ふぅーっ!」

「二回も祝われて、今日は幸せ!」

「ああっ!もしかして、またパフェお姉ちゃんのところ行ってきたのぉ~⁉」

「いちご、最近お友達が増えたみたいでよかったわね。」

「うん!幸せだよお母さん!」

「お姉ちゃんずるいー!またアイス食べたいよー!」

れもんはすっかりあのアイスが気に入ったみたいです。

「また連れて行ってあげるからね。」

**********

誕生日会は終わり、いちごは自分の部屋へと入りました。

「うわっ!星がきれい!」

窓の外には、満天の星空が広がっていました。いちごは部屋の電気を消して、その星を眺めました。

星を眺める

「・・・あっ、あれは春の大三角だ!アルクトゥルス、デネボラ、
・・・そして、スピカ!こんなにいっぱい星があったなんて・・・
何だか・・・いいことが起きそうな気がする!」


〈終わり〉六話へ続く!



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