デルタ・マインド15惹き寄せる緑風

「お兄ちゃんは私の旦那様なのっ!」

「ママも淋しいのよ……」

「パパが居るでしょ?」

「現役ならば考えても、良かったのだけど、もう、ダメなのよ」

悦ちゃんと結ばれて同居生活を始めてから夜に為ると何時もこんな遣り取りが繰り返されてる毎日。

自らのバストにて挟み付けてる先端部分を咥え込む悦ちゃん。

背中を洗ってくれてると云うよりも、胸を潰れる程に強く押し付けて来てる冴慧(さえ)さん。

2人から前後を挟まれてる状態にて洗い場の椅子へと座ってる。

下手に口を挟むと「どっちが好きなの?」と問われるために黙ってる。「両方共に」なんて答えても、ヒート・アップさせるだけで更に面倒と為る。放って置かれるよりは奉仕を競われてる方が遥かに増し。


喫茶店の経営権を譲られた悦ちゃんにて完全なコスプレ・カフェへと生まれ変わる。客層も入れ代わる。

午前中が比較的、暇なのに冴慧さんは寝てる。営業中ならば独り占め出来るのに午後の時間帯を狙ってる。

今までと変わらないのに不思議と腑に落ちない。


忽滑谷誠司(ぬかりや・せいじ)

応援がモチヴェイションへと繋がります。