天鳴の刻08闇の虚無

弁護士の悲惨な姿を観て鳴江の汚された憐れな状態が脳裏へと呼び起こされて怒りが湧く。傍らへと立つ自らと似てる存在が何者なのかを知らないまま跳び掛かる。蹴り飛ばして倒すと踏み付ける。浮かべてる卑猥な笑みが何故か無性に気に食わない。戦える理由もわからず、衝動的に暴力を振るう。血反吐を吐いても、剥き出しのお腹を踏み続ける事をやめない。不意に背後から首を締められた。回された腕にてロックされて外せそうに無い。足を踏み付けてエルボーを決める事にて逃れられた。振り返ったらまた同じ顔が笑ってる。痛みにて歪めてるはずなのに笑い顔が張り付いたような表情。笑えないように殴り続けても、余り変わらず、潰すしか手段がなかった。もう外に居ないかと辺りを見渡す。脱ぎ捨てた衣類が見当たらず、端から裸なのかと首を傾げる。倒しても、死んだのかわからず、縛り上げてから女医を呼びに向かう。適切な対応が出来る者を外に知らない。この室内にて行われた事なんて考えたくも無い。指摘を受けるまで拳の痛みへと気が付けない。

応援がモチヴェイションへと繋がります。