デルタ・マインド11憩いの白雹Aを盛ってE

リア・シートにて半ば雇い主のような同伴出勤のお客様を待ってる。愛人契約まで結んでるのに名前を憶えていない。どうせ呼ばないために忘れても、差し支えない些細な事柄。

ウィンドウ越しに雇い主を幼くしたような若者の姿が見える。

似てるのが顔立ちでは無くて態度。女の子を追い駆ける軽薄さが鼻へと衝くのに同時に惹かれてる。

雇い主と同じタイプならば関係を持ったところでトラブルへと為らない。

家まで来させる大胆さ。既に夫婦仲が冷え切ってると思われる。

ドアを開けて乗り込んで来た雇い主が閉めるままに肩を抱いて来る。

引き寄せて肩から回した手を下げて触れて来る。盛ってる事へと気が付いてるのか、手放すまで早い。

横出しにて膝枕状態を取らされるためにファスナーを割いて握り出した代物を含む。

味から此処しばらくの間、外へと手を出していない事を読み取る。

反応へと違いが観られず、何時も通り舌の動きだけで導き、首を使わない。それでも、夢中だったらしく、乗用車が走り出した事へと気が付かない。


ベッドへと軽く投げ出されたスレンダーな身体。抱えられたお尻へと叩き付けられる腰の激しさにて悶える。

雇い主が持ち合わせていない荒々しさへと酔い痴れる。

若い方へと乗り換えた方が良いかと脳裏を過ぎる。しかし、経済的な不安から直ちに打ち消す。

今は愉しむ事へと留める。


苗木乃遼(なえぎの・はるか)

雪髪ウェイヴ、青白いドレス。盛ってるためにバストを用いる奉仕を行えない。仕事内容的に差し支えなくても、正式な契約を結んだ後に困る事と成り得る。開き直るしか手段がない。

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