デュアル・サイト06鳴滝依滸(よりこ)
元気なだけが取り柄と思われる妹のお節介へと呆れ返る兄。
幼い頃に「お兄ちゃんのお嫁さんに為るの」と戯れ付いて来てたまではまだ可愛げが有った。成長するに連れて次第に煩わしく為って行く。今では親友の事を連れて来ては付き合うように勧めて来る。
後ろから胸を揉んで発育の良さをアピールして見せて来る。
「よりこ、ちゃん~」
青髪が恥ずかしがったり、戸惑ったり、向ける視線の先を変える度に気持ちが揺れてる事が観て取れる。少しも嫌がっていないために妹の言ってる事へと嘘偽りが含まれていないとわかる兄が聞こえるような溜め息を深々と吐き出した。
付き合ってる相手の横顔を思い浮かべながら、どのように断れば傷付けなくて済むのかと考えを巡らす。
応援がモチヴェイションへと繋がります。