ラグーン・ドルフィン02綿津躬美汐

階段を上がり、浥浬が抱き着いて離れないために廊下にてしばらく動けない。慣れた光景故に呆れられて協力を受けられない。何とか引き離して教室へと入る。追って来れない浥浬が悔しそうに睨み付けて来てからそっぽを向いて立ち去る。兄弟姉妹が基本的に別クラスであるために大変。朝から疲れてしまう。

「お腹空いた……」

眼が合った途端に呟かれてはお早うと告げられない。色褪せてグレイと化した髪色。眠たそうな虚ろな眼差しへと生気を感じ取れない。正面へと立つと手を伸ばされて含まれる。水泳部へと所属してる美汐との日課。エースとして活躍する美汐在っての水泳部だから倒れられたら困るために同じクラス故に面倒を看る事と為った。美汐が蛋白質補給へと勤しむ事を浥浬も知ってるために懲りずに邪魔して来る。大会出場するために幽霊部員が堂々と認められてる部活なんて珍しい。美汐優先の学校だから浥浬の味方が少なく、同学年では皆無。教室や部室の立ち入りまで禁じられてる浥浬。蛋白質補給が妨げられないように配慮を受けてる美汐との扱いへと“雲泥の差”まで感じられる。ホーム・ルームが始まるまで飲ませ続けて休み時間の度に与える。お蔭で外の女子と会話さえ行えない。


背中へと押し付けて来てる先生から扱き掛けられてる。教壇にて立ち、クラス・メイトを前に手扱きの仕方を教えられてる。ヒート・アップするままに握り締めてる手の動きが速まって行き、説明を終えた途端、タイミングを合わせられたように噴き上がった。天井へと達する勢いの飛沫が数人にて降り掛かる。恍惚の表情にて舌を出して顔で受け止めようと全身を反らせてる。「勿体ない」と呟く声へと聞き覚えが有っても、視線を向ける余裕が無いまま残らず、搾り出される。男子生徒が少ないと色々と大変。手近な女子へと後始末を任せる先生が手に付いた白濁を舐め取る。やり方をわからない女子がおろおろするために手慣れてる女子へと頼む。最も巧い美汐へと含ませたら飲むまで手放さなく為るために今はまだ近寄れない。

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