ゴウルドラム01ルシフェル・コールド

姿見の前にて首元へと紐を結び付ける。防御力を高めてる漆黒のコートを羽織り、濃紺の細長い布地をマフラーのように巻き付ける。忘れたところで何も言われず、勝手に巻き付いて来るのみ…。安全な城内でも、最低限の装備を身に着ける。防御結界を張ってる区間が一部へと限られる。周囲を岸壁のような高い山脈によって覆われた大陸、ヴェセル・ハイランドの北東へと位置する渓谷にて建てられた魔王城を拠点として構える。荒れ果てたエリアへと新たに建てられる技術が失われては在る物を用いるしか手立てがない。把握出来ていない場所が残されてる以上、安心して生活を営めない。もうしばらくは巡回と探索が欠かせない。鍛錬場へと向かうと金属音が空気を震わせて響いて来る。赤い生糸のように舞う髪の毛。剣舞を眺めてるような軽やかな動き。白いチャイナ・ドレスから伸びる脚線美。刺繍されてる絵柄までは見て取れない素早さ。如何しても弾んでる胸へと視線が惹き付けられる。練習相手を務める方が小柄なのか霞んで見える。気配へと気が付いたらしく、打ち込みが止まる。邪魔したくないために気が付かれなければ直ぐに立ち去るつもりだった。労ったら相手を求められる。試作品の武器しか持っていない事を理由にして断る。コーラル本人が気に入って何処からか連れて来た少女の事を除け者にしたら怨まれる。褐色の肌を黄色いセパレート水着とパレオにて覆う少女の視線が痛い。手へと握るナイフを投げられないように用心を怠らない。汗を気にして抱き着いて来ない事が有り難い。前のように噛み付かれたくない。


スティール・ハンドを的にして矢を射るオパール。肩の辺りにて毛先がカールしてる髪型も含めて佇まいがエルフそのまま。必中では練習にならないなんて言われるために改良を頼んで置くと約束する。やる事が外にないのか、練習熱心なのか、判断出来ない。


氷像が立ち並ぶ空間。トラップを掻い潜り、城内まで攻め込んで来た連中の内、直接、戦った冒険者を凍り付けにしてる。怨み辛みを魔那へと変えて得るための苗床。想い出へと浸ろうと思ったのに急かされたために呪文を唱える。黒い瘴気のような魔素が主に首元へと巻いてる布地にて吸い込まれて行く。睡眠では補えない供給を行ってから地下へと降りて行く。魂が完全に失われた氷像が崩れ去っても、気が付かないのか、見向きも行わない。


何を行ってるのか、説明されてもわからないドクトルの研究内容。オーヴァー・オールから今にも零れ落ちそうなバストへと眼が釘付け。ぼさぼさの髪や化粧っ気がない顔を観たところで面白くない。Gカップを眺めた方が眼の保養に為る。造ってるセクサロイドの数値を決める上で使うらしく、好みのサイズを問われた。

小さめ…スピード・タイプ

標準的…バランス・タイプ

大きめ…ディフェンス・タイプ

出来るだけ大きく…オフェンス・タイプ

「ストールは規格外だから、無理だが、善処しよう」

可能な限り大きくして欲しいと答えたらニヒルな笑みを口許へと浮かべられた。バスト・サイズがバッテリー容量と為り、稼働時間や装備へと影響を及ぼすらしい。予定され得るスペックを聞いて期待が膨らむ。

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