舞台【ハリーポッターと呪いの子】
ハリーがヴォルデモートを倒してから約20年後の物語。
ハリーは世間からは世の中を救った英雄として認知され、仕事は魔法省の長官の立場、家庭ではジニーとの間に3人の子供を持つ父親となっている。
三男のアルバスは、父ハリーが偉大すぎたために、自分自身に劣等感を抱いており、度々ハリーと衝突してしまう。
アルバスはホグワーツに通うようになるが、周囲からは勝手にハリーと比較され、自分は劣っていると卑屈になる態度のためか、いじめられてしまう。
唯一の友達は、マルフォイの子供であるスコーピウスだった。
ある日、ハリーの家に訪問者が現れる。亡くなったセドリックディゴリーの父親である。彼はハリーが魔法省長官の立場から、時間を戻すことのできる装置タイムターナーを入手したことを聞きつけ、それを使い息子を生き返らせて欲しいと頼み込む。
ハリーは断るのだが、この話を聞いていたアルバスはスコーピウスと共に時間を巻き戻しディゴリー救出を試みる。
しかし過去を変えるディゴリー救出作戦は、現在にも大きな影響を与えることになる。
ロンとハーマイオニーの子供が生まれなかったり、戦争でヴォルデモートが勝利してハリーやアルバスがいなかったりする現在となってしまったのである。
過去を何度もやり直し元の世界へと変えることに成功するが、それまで協力的だったセドリックディゴリーの父の姪の正体が暴かれる。
なんとヴォルデモートの娘だった。
彼女はヴォルデモートを復活させるため、ハリーを攻撃して跳ね返りの魔法を受けた日に戻り、ヴォルデモートにその日はハリーを攻撃しないようにと伝えようとする。
ハリーはなんとかヴォルデモートとその娘が過去で接触しないことに成功する。
ただ辛いのはヴォルデモートがハリーの両親を殺す様子を近くで見ていたことだ。
冒険を共にしたハリーとアルバスは心を通じ合わせ、溝のあった家族仲は解消されたのである。
この作品はハリーポッターシリーズの続編、新作である。
脚本も大変に面白かったが、俳優の方々は並々ならぬ練習をされたのだなと感じるほどに、ずれのない統一感のある演技だった。
また魔法、手品も面白い。物が宙に浮く、人が一瞬で入れ替わるなどもトリックを見破ってやろうという気持ちで見てしまった。
この作品を上演するには本当に多くの人たちが携わり、ひたすら調整、練習だったのだろう。お金に見合った舞台を見せていただき感謝する。
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