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【投資初心者向けが分からない方へ】NISA口座とは?基本編



1.NISA口座とは少額投資非課税制度のこと

プレ初心者にはこの漢字の羅列でイラっとしますね。私はそうでした。

NISA口座では株や投資信託から得られる儲けや配当金から、税金が引かれないのです。
前回の記事で、課税口座のお話をしました。それに対して儲かっても税金が取られない”非”課税口座、それがNISA口座です。
ただし、それなら取引は全部NISA口座でいいじゃん!とはいきません。年間で買付に使える金額や扱える金融商品等、制限はあります。


2.旧NISAと2024年からの新NISAの違いとは?

プレ初心者にも分かり易いようにざっくりお伝えすると、
・NISAで使える金額が増えたこと
・NISA口座にある商品はずっと保有出来ること(今までは最長5年)
・株を買ったり投資信託を積みたてたりすることがどちらもできるようになったこと(今まではどちらか一つ)

が、挙げられます。
まあ、今から投資を始める方には旧NISAは関係ないのでこのくらいで大丈夫です。


3.新NISAには二つの枠がある!

では、新NISAの中身を見ていきましょう。
新NISAで何が出来るのか、ということです。
じつはこの口座、別々のことが出来る枠が二つあるんです。ざっくり言いますね。
・成長投資枠:年間240万円まで、株や投資信託が買えます。
・つみたて投資枠:年間120万円まで、毎月投資信託を積みたてられます。
どちらも必ず使わなければならないわけではありません。成長投資枠だけ利用している方もいますし、つみたて投資枠しか利用しない人もいます。
ちなみに、つみたて投資枠で利用できる投資信託は金融機関によって違うので、口座開設する際はそこら辺も気を付けてみて下さい。


4.NISAは一つの金融機関でしか作れない…。

NISAは浮気出来ません。
一つの金融機関で口座を開設したらそこでしかNISA取引は出来ないのです。こっそり別の金融機関に浮気しようとしても、税務署に弾かれます。
本当に金融機関を変更したければ、ちゃんと金融機関変更の手続きをしなければなりません。
金融機関変更、書こうと思えばいくらでもかけるのですが、まずはNISA口座は一つの金融機関でしか作れない、変更には手続きが必要と覚えて下さい。


5.毎年、年間投資枠は使えるの?

新NISAに非課税期間はありません。上記にもあるように、今までは5年間だけでしたが、ずっと持っていられます。
ただ、毎年240万円の成長投資枠と120万円のつみたて投資枠が使えるわけではありません。生涯限度額という、ひとりの人がNISAで利用できる限度額が決まっているんです。
1,800万円が生涯限度額です(成長投資枠のみは1,200万円)。
毎年両方利用したら5年で限度額になります。計算してみて。240万×5と120万×5を足して下さいな。
ただし、ここも新NISAの大きな特徴なのですが、売却した枠は翌年から年間投資枠内で再利用できます。
ここは難しいので例を挙げてみましょう。
例えば2028年の12月、あなたは1,800万円(上限めいっぱい)の金融商品をNISAで保有しています。もうNISAでは買付出来ない状態です。しかし、12月20日に株を100万円売ったとします。
そうすると2029年の1月から、100万円分、NISA枠(細かく言うとこの場合は成長投資枠)を使って金融商品を買い付けることが出来るんです。売却した分だけNISA枠が復活しました!
仮に、売却したのが100万円ではなく300万円だったとすると、2029年には240万円分買付できます。何故300万円じゃないのか?それは年間投資枠の上限が240万円だからです。2030年になれば、残りの60万円も復活します。


まとめ:NISA口座は非課税口座!

NISA口座とは利益(儲けや配当金)から税金が取られない口座のことを指します。
ただ、利用できる商品が限定されていたり、上限金額が決められていたり、一つの金融機関でないと作れなかったり、とちょいちょい制約があります。
ただ、やっぱり税金が取られない…というのは有難いお話なので、コツさえ掴んでしまえば投資初心者の方でも入りやすいかとは思います。
とはいえ、気を付けなければいけないこともあります。
次回一緒に見ていきましょう。


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