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【男性の育児休業】私が育児休業を取得した「きっかけ」と周囲の反応について

ご覧いただきありがとうございます。
30代新米パパの「みつ」です。

今回は私が育児休業を取得した「きっかけ」と周囲の反応について発信させていただきます。

私が育児休業を取得した「きっかけ」

「男性の育児休業」と聞いてみなさんはどんなイメージをお持ちになりますか?
ひと昔前であれば「イクメン」などと称され、褒められているような、少し恥ずかしいような感覚になったかもしれません。
現在は「男性の育児」についての理解が得られ、当たり前のように育児休業を取得できる方もいらっしゃるかもしれません。

ここでは私が育児休業を取得するに至った「きっかけ」についてお話しします。
当初は私自身、育児については無知の状態でした。
ただ、漠然と「育児休業は取得した方がいいよな…」と考えていました。というのも私の職場は比較的男性職員の育児休業取得率が高く(約25%)、上司や同僚も期間は様々ですが、育児休業を取得する職員が多かったことが理由のひとつです。
また、育児休業を取得した経験がある職員に話を聞くと、「ずっとアニメや漫画をみていたよ(笑)」や「ランニングをすることが習慣になった」、「新生児はほとんど寝ているからそんなにすることがなかった」などと話され、「育児休業って意外と楽しめるんじゃないか…」と淡い期待を抱いていたことも理由です。

しかし、ある「きっかけ」が私の淡い期待を打ち砕くとともに、「男性の育児休業」について真剣に考え直す機会を与えてくれました。

とある日の仕事中、上司から「子どもと一晩過ごしたことある?」と聞かれました。妻が里帰り中だったこともあり、私は「いえ、ないです」と正直に答えたところ、その上司は「絶対に経験した方がいいよ」「自分自身が経験してみてとても貴重な経験ができた」と話されました。
普段からあまり話す機会がない上司でしたが、1年ほど前にお子さんが生まれ、約半年間の育児休業を取得した上司でした。

この話を聞き、「じゃあやってみるか!」と思い立ち、妻と妻の両親に相談し、快諾を得て生後約1ヶ月の子どもと一晩過ごしてみることにしました。

この経験が私の「きっかけ」になりました。

初めて子どもと過ごした一晩。この一晩を一言で表すのであれば「壮絶」でしょうか。私の考えを根底から覆す経験でした。

夕方から子どもとともに、アパートに帰宅し、寝ている子どもの寝顔見ながら「可愛いなあ」なんて思いながら過ごしていました。
来るべき「泣き」に備えて早めの夕食を済ませ、ミルクの準備をしていました。
夜、1回目のミルクを無事終了し、事前に勉強した方法でげっぷも上手く出せました。「意外とやるな自分!そろそろ寝るかな…」なんて思っていましたが、寝入る雰囲気を微塵も感じさせない子ども…
「まあまあ、こんなこともあるか!」とまだまだ余裕の私。次のミルクで寝るかと思いなおし、子どもをベッドに寝かせあやしてみる。
が、「オギャー!オギャー!」と泣き出す子。急いで抱っこしてあやしてなんとか自分自身と子どもを落ち着かせる。

アパート住まいということもあり、他の世帯に迷惑をかけていないか過剰に心配になる私。これが意外と「ストレス」でした。

なんとか3時間を乗り切り、ミルクを与え「次こそ寝るだろう」と期待し、ミルクを無事終了。
が、寝ない子。抱っこで寝かしつけようとトライし、なんとか寝かしつけ完了。「そろそろ腕も疲れてきたし、ベッドに置くか…」と慎重にベッドに子どもを寝かせてみる。「ほっ」と息をついた数秒後、「オギャー!オギャー!」と泣き出す子。
「そんな…」と絶望に似た感情を抱えながらもすかさず抱っこ。この「抱っこ→寝る→ベッドに寝かす→泣く」の繰り返しを計5回ほどし、身も心もすっかり疲れてしまいました。
さらに、その間におしっこやうんちのためおむつ交換をし、ミルクの吐き戻しもあり、子どもから全く目を離せません。

そうこうしている間に時刻は深夜を迎え、私の眠気もピークに。妻に「助けて」と連絡したい気持ちをグッと抑え、情けない姿を見せまいと無駄なプライドでなんとか次のミルクの時間まで粘りました。

「さすがにこれだけ寝なければ、子どもも疲れて寝るだろう」とほくそ笑みながらミルクを無事終了。
が、寝ない子。これまで味わったことのない不安やイライラ、なんで?が混ざった感情を抱えながら「抱っこ→寝る→ベッドに寝かす→泣く」の無限ループ。抱っこで疲れた腕、寝れないイライラと鳴き声のイライラで完全にへし折られた心。
結局、抱っこしたまま、座って寝ることになんとか成功。しかし、数分おきに子どもがもぞもぞと動いたり、泣いたりとまったく熟睡はできず…

日の出とともにやっとベッドに寝かしつけることができました。
この一晩子どもと過ごす経験を通して育児の大変さを痛感しました。さらに、ママは産後の「痛み」や「不安」を抱えながら、一日中、会話もできずに子どもと向き合っていることを想像し、感謝と申し訳なさと自分自身の無力感が混ざって涙が出ました。

ここでいつかの産前教室で助産師さんが仰っていた「授乳以外の育児は誰でもできる」という言葉を思い出しました。
我々男性が育児休業を取得する意味は、子どもと関わる「育児」ももちろん大切ですが、産後すぐには「ママの負担を少しでも減らす」という役割も非常に大きいのではないかと考えます。

この経験が私自身が育児休業を取得するに至った「きっかけ」になります。
「育児」は私の想像をはるかに上回る大変で過酷なものでした。

「男性の育児休業」取得した際の周囲の反応

前述したとおり、幸いにも私の職場は、男性職員の育児休業の取得率が比較的高いです。
そのため、私自身が育児休業を取得したい旨を上長に伝えた際にも快諾していただけました。

しかし、私自身が仕事のキャリア形成や収入について不安がなかったかと聞かれれば、答えは「No」で大きな不安を抱えていました。
私自身が30代ということもあり、職場ではいわゆる「中堅」といわれる立場で、まだまだ目標もあります。
仕事のキャリア形成や昇給へ及ぼす影響、これらは多くの男性が育児休業を取得する上で、大きな壁になると思います。
それらの不安をパートナーに理解してもらうことも大切だと考えます。

私自身は先に述べた「きっかけ」を経験して、妻や子どものこと以上に、私自身の仕事の優先度が高いとは到底思いませんでした。
そのため、育児休業の取得も自信をもって上長に相談することができました。

一方で、育児休業の取得を上司や同僚、部下に報告した際には、「いいなぁ」「休み中に何するの?笑」などと声をかけられることがありました。
「男性の育児」について相談し、語り合える仲間がまだまだいないことも現状です。

その中でも私に「きっかけ」を与えてくれた上司は「奥さんを外出させるといいよ」や「子どもと2人でドライブに行ってみたら?」などアドバイスをしてくれました。
今思うと、もしかしたらその上司も「男性の育児」について相談し、語り合える仲間が欲しかったのかもしれません。

以上が私が育児休業を取得した際の周囲の反応になります。
比較的多くの男性が育児休業を取得している私の職場でも、「本当に意味のある育児休業」を取得している職員は少ない印象でした。
私自身も「本当に意味のある育児休業」を過ごせているかは疑問ですが…(これについてはまた後日お話しできればと考えています)

次回は、「育児休業の期間」について発信予定です。
私は3ヶ月の育児休業を取得しました。「3ヶ月」という期間を選択した理由や根拠についてお話させていただきます。
こんな内容を発信して欲しい!などありましたら、是非コメントをお願いいたします。

#育児休暇 #育児休業 #男性の育児 #プレパパ

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