【追悼】ヤン・ソギル氏の小説の魅力3選
最近、ヤン・ソギル氏の小説にハマっていた。
彼の小説には、人間の欲深さや狂気が上手く書かれており、とても刺激を感じたからである。
代表作の「血と骨」をはじめとして、
「睡魔」「Y氏の妄想録」など1ヵ月の間に貪るように読んだ。
なぜ、ここまで魅力的なのか
考えてみた。
人間の欲望をリアルに描いている
酒・暴力・女など、欲望に対して如実に行動する主人公が題材となった
「血と骨」
どう見ても最低なのだが、人間の欲望のまま行動している姿はどこか羨ましく感じる。
常識故に、社会では行動や思考に対して無意識にブレーキをかけて
生きているが、この男にはブレーキがない。
ストレスが溜まった時など、誰もが”自由に生きたい”と願うだろう。
その通り生きてみると、どうなるのか?
そんな疑問を晴らしてくれるような一面も持っている。
刺激を感じる
3冊読んでいるが、どれも違ったかたちで刺激的なのだ。
ノンストップアクションを見ているような緊張感で、本をめくるのが止まらない。枷が外れてしまった瞬間や転落していく模様など
とにかく刺激的なのだ。
そのような描写を読むことで、自分の平凡な1日がどれだけありがたいことか再認識出来たりもする。
アンダーグラウンドな世界
アンダーグラウンドな世界観が病みつきになる。
暗くて這い上がれないような世界。でも光に手を伸ばしてもがいている。
この世界観に浸ってみよう。何故かこちらの気分まで憂鬱になってくる。
まだ、3冊目しか読んでないので
ここまでだが、ハマる人にはハマるオススメの作家である。
人間の欲望・リアルなどが好きな人は
ぜひ読んでみて欲しい。