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桃原さんから言われたこと その3

道に、電車の座席に、いろんな落とし物、忘れ物がありますね。

以前、桃原さんから言われたことがあります。
「筆記具を拾った場合、たまにですが、元の持ち主の強い念が籠っていることがあるから注意です。ボールペンをちょっとしたメモ書きに使うのならともかく、執筆などは、自分専用の筆記具でやった方が良いですよ」。

何年も前の話ですが、はっきりと教えて下さったので、今でも気を付けている一つです。

一方、僕が積極的に拾うものがあります。それは空き缶、それから小銭、そして名刺です。

空き缶はゴミ箱に入れやすいから。小銭は、これも桃原さんに教わったのですが、「どこかにお賽銭として使わせてもらうための呼び水と思ってください」とのことでしたので、道端で拾った小銭は、普段からお参りする各地のお社に、すぐ賽銭として差し出すようにしています。

それで、最後の名刺ですが、これは「誰かの個人情報を守るべく、落ちていた名刺はなるべく拾って屑籠に入れる」と決めているからです。自分の名刺を落とされたままにされたくもないですよね。

今日も、電車の座席に名刺が一枚落ちていたので思わず拾い上げました。

でも、個人情報ではありませんでした。

この名刺はすぐ処分せず、しばらく手元に置いておいて、美味しそうな珈琲を飲むために使わせてもらおうかなと思っています。これもご縁かなと思うのです。

まるで、誰かからのメッセージのように、座席の上にポンと置かれてありました。コーヒーは好きで毎日飲んでいます。


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