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寺巡りをする悪人②

頭の中で散々犬を虐め尽くしスッキリした後、
当初の目的である御堂の方へと歩いた

小さめのお賽銭箱に安銭を投げ入れて鈴をチリンチリンと鳴らした後、
「そろそろエッチしたいです」といつも通りのお願いをした

御参りを終え、ふと顔を横にやると

女性が立っていた。
歳は40代後半くらいだろうか。化粧はしていなさそうだが、肌が綺麗で若々しかった。ショートカットの似合う黒髪の女性だった

「こんにちは」ニッコリと笑い挨拶をしてくれたので、

「こんにちは」私も爽やかに微笑み挨拶を返した(キラキラ)


「今日はどうしてこちらに?」と、訪ねてくれたので

実はかくかくしかじかで、こういう事がありまして
と、ざっくり事情を話した。

すると、
「そうですか、それでしたら
少しお話しして行きませんか?」と微笑みかけてくれた

初めての経験だったので少し驚いたが

私は二つ返事で御堂の奥側の方へと案内してもらい、お茶とお茶菓子を出していただき
座布団へ向かい合わせて座った

彼女は私の色々な事情を知った後で質問してきた


「アネスさんは運命というものを信じますか?」突然の質問だった

「はぁ..運命ですか..」質問の意味がよく分からなかったので
「どうですかね...なんとも..」曖昧な返事をした

それからその女性は約1時間ほど運命についての話を何かしらのエピソードを交え話してきた

季節は夏。正座して1時間経過した
さっきから蚊が刺してきてスゲーかゆかった

目の前がクラクラする
一体この人はいつまで話を続ける気なのだろう

そもそもなぜ私はここに居るんだっけ

この人はいま何の話をしているのだろう

なぜ私に話しかけてくるのかな

なぜ人は生きているんだっけ

昨晩の晩ご飯はなんだっけ

なんでお肉には赤ワイン、お魚には白ワインなんだろうか
そういったバイアスが世の中を埋め尽くしてしまってるんじゃないか
お肉に白ワインでもいいじゃないか!知らんけど

あー、母ちゃんの久しぶりの手料理食いたいなぁ
あれウマかったなぁ〜
うまい!!ん?この目の前の女性は...


もしかして馬ですか?

「ヒヒーン!!!」


そう言って僕は立ち上がった。女性は驚いた顔をした

、、

気が付いたら僕は御寺の外に居た

「なんだ、、夢か、、」

そう思い頭を振った。

きっと疲れてるんだ。それにしてもへんな夢だった


自分を落ち着かせゆっくりと家に帰り、

ズボンの裾をまくりゾッとした

そこには一面ビッシリと


虫刺されの跡がのこっていた


あとがき
最後らへん飽きたので終わり方すげー適当になりました



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