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背中を後押しするように「頑張れ!」と伝えたい

僕は「頑張れ!」という言葉が苦手だ。
苦手というか、扱い方が難しい気がする。

人を励ます時とか相手のやる気を奮い立たせる時に「頑張れ!」って多くの人が使いがちだと思う。
どんな場面でも使えるとても便利な言葉だ。

僕も使っていた。中学生の頃、幼稚園からの付き合いのある友人にLINEで「頑張れ!」と伝えたことがある。
その時の返信が未だに忘れられない。

「頑張れって無責任だよね」

相手に労いと応援の意味を込めて伝えた言葉が相手には届いてなかった。
もちろん相手の返信に悪意はない。素直に気持ちを伝えてくれただけのことだ。

彼の返信の意味を僕は考えた。
無責任だってどういうことだろう。
本人に聞いた訳ではないので正しい解釈ではないが、僕の考えはこうである。

「頑張れ!」って言えば会話が終わるから、そのそっけなさを通して相手を突き放しているように聞こえるのではないだろうか。

それ以来、僕は「頑張れ!」って相手に言うことにも「頑張る!」って言うことにも抵抗を感じている。


大学2年生を迎えた7月現在、僕は今レポートと課題に追われている。つまり、頑張らなきゃいけない状況だ。成績もかかってくるし、なんとかしてでも取り組まなければいけない。でも一向にやる気が湧かない。

そんな中、友人の返信を思い出した。
そして気づいた。「頑張れ!」という言葉の正体に。

「頑張れ!」は、火に油を注ぐで言うところの油に当てはまるんだと。

やる気が湧かない時に「頑張れ!」って言葉を受け取っても正直複雑な気持ちになる。
せっかく頂いた好意を否定する様な形になって申し訳ないけど、やる気が劇的に上がるということではない。(好きな人からだったら別かもしれないけど笑)
全く効果がないとは言いきれないが、やる気を上げるためには有効的でないのかもしれない。

だけど、試合中で走っている時とか集中して作業をしている時に言われる「頑張れ!」って、心にスッと入ってくる気がする。

大変だけどもう少し頑張ってみようかな…!

試合中にそんな悠長なことを考えてられないけど、何かを必死に取り組んでいる時に言われたら、火に油を注がれたかのように、自然と全身に力がみなぎってくる。

「頑張れ!」は、やる気を起こす言葉としてじゃなくて、相手の行動を後押しする時なら効果的に伝えられるんだと思う。

相手の背中を後押しするように、無責任にならないように、優しさをもって伝えられるようになりたい。

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