自分の持ち物全て捨てることにした話


経緯

実家が元々物を溜め込むタイプだった我が家。
整頓上手で少々心配性の母を持ち、幼少中高で私が作成した作品などはたぶん捨てたものの方が少ない…なんてことはないか?いやあるいは、?と考えるくらいには物を保存してある率が高い。自分で何かを取捨選択して物を捨てるという経験もあまりした記憶がない。そして私には四つ離れた妹がいる。つまりは…
2001年に父が自宅を購入してからは20年以上引っ越す機会もなく今に至る。

私が片付けというものに関心を示したのは、元はときめきを判断軸にするという近藤麻理恵さんのこんまりメソッド(初版の時)に出会ったことによる。その当時は、至る所でときめき!ときめき!と叫ばれており、近藤さんのテレビ露出なども多かった。
その時私がざっくりと飲み込むことのできたこんまりメソッドについてのルールは、
・ときめきのあるものだけを残すこと→好きなものに囲まれて過ごす
・人の持ち物は勝手に捨てないこと
・紙類は全捨てすること
の3つだった。(本当はもっと奥が深いと思うが、これはひとえに私が浅慮であることによるもの)

とはいえ当時まだ学生で実家暮らし。紙類は授業などで普段使いする教科書やノートなどが主だった(これも今考えるとほんとうにそうか?と思う)し、家の中のものはほとんどが人のもの。
自分の使わなくなったアクセサリーや、忘れ去られていた消しゴムなどをチラッとひとつふたつ捨てて私の片付けは終わってしまった。
それよりも人の物を見るたびに、あれいるか?使ってないしいらないだろ!と不満が募るように。



こんまりメソッドは、私に合っていなかったんだ。と考えた私。
片付けというものをしたいしたいと考えながら次にやましたひでこさんの断捨離という言葉を知った。
これは実はほぼこんまりメソッドと同時期に名を知った片付け法であった。
断捨離は、ヨガの断行・捨行・離行という考えから着想を得た片付けの考え方で、私はこれにいたく感銘を受けた。(浅い、浅すぎるぞ私)
「こんまりメソッドより、断捨離の方がより本質的に片付きそうじゃん!」
という謎のワクワク感が私の身体中に満ちていた……


続く