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鼓動する社会と目的へ向かう人間

鼓動する社会、新幹線の車窓から見える夜の景色は暗闇の中で光る無数の照明だ。
人々が暮らすことを暗示している。
人の数だけ生活があり、思考が働き、感情が渦巻いている。
不可抗力で繰り返す日々を生きている。
楽しみながらかもしれない、苦しみながらかもしれない。
多様な人々の暮らしを、私は愛おしく思う。

隣の座席では、30代過ぎの夫婦がビールを片手に駅弁を頬張る。
足元には黄色い大きなキャリーケースが横たわっている。
きっと、この三連休で旅行を楽しんでいるのだろう。
休息のひと時を娯楽に費やす。
ずっと行きたかった場所へ赴くのかもしれない、夫婦の記念すべき日としての互いへのプレゼントかもしれない、そこにどんな目的があるのかは分からないが、その表情から楽しげな様子が伝わる。
自分の時間を、精一杯何かのために費やす、楽しい、嬉しいという感情へ向かって突き進む、そんな人間になりたい。

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