いかにも転生をして次がありそうな物語
「よかった。これで全てが終わる。」
こんな風に考えたことがあっただろうが
なぜ、こんな風になってしまったのだろうか
少しばかり時間を戻してみる
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誰しもが1回は考えたことがあるだろう。
この時に戻れたら・・・。
あの時にこうしていたら・・・。
俺は目標もなく、毎日をただ生きているだけだった
特にやることもなく、普段と違ったことをやることもなく
刺激がなく、ただ日常を生きていた
仕事も定職につくことなく、派遣の仕事をしている。
定職に就こうと色々やってはみたが全てうまくいくことなく、これが現実と思い知らされた。
人よりは何かが特化してできるわけでもなかったが、特化してできないこともないと思っていた。
それは思い込みだったのかも知れない
周りから見たら何もできない人間だったのかも知れない
だから今の状況なのかもしれない
今日も仕事が終わり家に帰りながら歩いていた
明日もまた仕事、明後日行ったら休み。
こんなことを考えながら毎日を過ごす
何も考えず、次の休みばかりを考える
毎日の日課でコンビニで安い酎ハイを買って、自宅に帰る
明日も9時に起きて仕事場に向かわないとなどと思いながら
今日は少し飲みすぎたみたいだ
月がキレイに見えるなどちょっとセンチな気分にもなっている
歩道なのか車道なのか分からない狭い道を歩きながら酒を飲む
気づいたら後ろから車が猛スピードで狭い道を走り抜ける
俺の服装が黒いからなのか分からないがかなりスピードを出していた
避けるのに必死だった俺は酒を飲んでいたこともありそのままバランスを崩してしまった
痛い・・・。
と、思う気持ちと同時に冒頭の言葉に戻る。
そんなことを考えながら目を閉じた
次に目を開けた時はまた別の世界だった。